家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

糞<怠惰

 法的に、そして個人的に銃器や狩猟に関連した事に結構な時間を費やすのだが、これで罠猟する為の罠にも凝りだしたりする、とかは流石に自制する。

 設計面や施工面でも、お父さんの銃や狩猟は影響する。工房等を設けようと考えているからだ。施主施工に関係の無い話も多く書いたが、回りまわって関係してくるんだな。それはまた後程、かな。

 

 さて、鉄砲等に首ったけというだけで過ごしていたわけではなく、歩みは遅くとも施工は行っている。次のターゲットは南側縁側。古色亜麻仁油の硬化を踏まえた施工の続き。

 施工着手前、お母さんにまたもや掃除を頼んでいた。お母さんは懲りない人とも言うが、へこたれない人とも言う。お父さんに掃除で怒られたりしても、投げ出さずに新たな箇所の掃除を行ってくれた。そんなお母さんの手前、施工を投げ出して鉄砲イジリ等出来ない。

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 そうは言っても、やはり掃除の出来栄えは何故かイマイチ。しかし、呆れてもあまり怒りはしない。免疫が付いたという事もあるが、最終美装手段を掃除か塗装かで迷っていたからだ。特に、無垢の天井板の汚れ対応。

 汚れの正体は不明。何だか虫の糞のような気がしない訳では無い。こんな所に糞をわざわざ付着させるなんて、そんな虫がいるだろうか。でも、立体的な黒い粒が糞だと連想させる。この際正体は無視するとして見た目が問題。普段、きっと天井を見上げないだろう。しかし、見上げた時には気になる。着工前から現在に至る迄、同じ心情。この手の選択は迷うんだなぁ。

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 という事で、以前にお母さんに相談した事がある。古色を塗るべきか否かと。その際、塗るべきと回答。その後、塗装作業はお母さんにお願いする旨を伝えた後日。改めて尋ねると、普段見上げないだろうから塗らなくてもいいんじゃないかと。

 

 出た。出た出た、出た。施主施工者の妥協心理。これよ、これ。

 施主の立場でだと、そりゃ綺麗が良いに決まっている。いざ施工者になったら、しない理由を探し出すのだ。本施主施工を前提にこの家屋を取得するか否かの検討の際、お母さんは建売住宅購入者感覚が強かった。設計施工はお父さんの役目であり、お父さんが出来るのであれば有り、大変だと思うなら無し、だ。

 

 何もお母さんを責めているのではない。度々書いている事だが、多くの施主施工者はこの葛藤を抱えながら施工をしていると思う。それを踏まえ、お父さんは三重人格となって凌いでいるが、お母さんがそれを出来ない事は仕方が無い。

 ただ、この機会にお父さんの日頃の葛藤を吐露した上で、これを踏まえてどうかと再質問。すると塗装実施に傾いた。よって塗装する事に最終決定。まぁ、お父さんもこの時まで迷っていたからこそ、お母さんに再相談したんだけども。