家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

建材:屋根及び附随材

ハンダを舐めたら火傷した

さて、届いた「リン脱酸銅板0.4㎜」。略して「銅板」。開梱、まぁキレイ。10円玉にサンポールを付けたCMを思い出す、二人は知らんだろうが。 これをチョキチョキしてカンコンカンコンしての部材作り。これで午前中一杯。時間を要し過ぎ。この時点で、予定の1…

情報化社会での価格

屋内に雨が降る様な事態になったのは、ひとえに雑な雨養生が故。では、何故雑にしたかと言うと、チムニーの雨仕舞施工がもっと短期に終わると読んでいたから。その為に倒木処理作業の予定も入れてしまった、屋根に穴が開いたままなのに。何の工期を読み違え…

墨汁から高層ビル、杉皮から邸宅

前述したチムニー骨組みを設置する施工を開始。屋根に孔を開ける施工、とも言う。そういう当施工において、と言うか夏休みの宿題の貯金箱製作だろうが巨大タンカーの造船だろうが、手作業工程がある造作物にはまず墨打ちが必須。肝要な作業の一つだ。数百億…

板金材検討

板金施工と決まっても、どんな板金にするかも考える。 屋根の板金と言えば鉄。鉄と言っても、今時は鉄板を使う事はあまり無い。ガリバリウム鋼という、あれやこれやメッキされて防食性を高められた物。 これが出てくる前の昭和後期以前に板金屋根と言えば、…

古規格瓦を頂戴する

門屋屋根の割れ瓦交換の時に考えていた、古規格瓦を頂くお話しが舞い込んだ。 お隣の奥さんから、「うちも古い蔵を建て替えようかと思ってる」というお話を伺っていた。見させて頂いたら、この家の蔵の2倍はありそうな大きさ。そして、この家よりも古そうで…

古規格瓦の対応方法

仮住居となる門屋の屋根補修を緊急着手。 恐らく凍てと思われる割れたは瓦は、平瓦が主で軒瓦は1枚。何枚割れていたか、軒瓦は残っているが平瓦写真は見当たらない。平瓦が5枚ぐらいだったかな。 門屋は、母屋より古く昭和10年代築。新築以来の瓦かもしれな…

枡から滝水

軒樋穴埋めを終え、次は縦樋。中から手を入れてシールを貼れない箇所がある。そこは外からグレーの変性シリコン(コーキング)を塗布。 それにしても、以前に行われたコーキングが汚い。以前の所有者が行ったのか業者が行ったのか、これについては分からない…

全軒樋穴塞ぎ実施

大別の三つ目であり最後、施工業者への不信感と怒りだ。 入居後すぐに行った事は、母屋と門屋の瓦屋根の状況把握と軒樋の掃除。この時に、門屋の瓦が複数枚割れている事、銅製の軒樋縦樋に穴が開いている事を認識していた。しかし、先述の通り意識が低いお父…

施主の熱い想いが歴史を紡ぐ

二社共、既存瓦を使うのは却って無駄だという姿勢。その時にこう思いました、お父さんは。 お父さんが以前の職の一つの職務として、図面一式から材料の拾い出しをしていた。それを上司に提出。するとその上司は、各項目に対して一定の掛け率を設定。その合計…