家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

家屋伝承:再び

 この手記についての事を改めて書いたが、最も伝えておきたい事は「家屋伝承」について。定規の事とかはオマケだ。

 

 先日、お父さんの弟、きょうことりょうすけにとっては叔父さんと話す機会があった時の事。叔母さんが待望の妊娠。二人にとっては従弟だな。お父さんは叔父さんに、子を授かる機会に終の棲家の事を考えてみては、と提案。

 叔父さんは平たく言うと、金持ちになる事を当面の目標としている。なので、投資や起業、金融経済政策等についての関心度が高い方かと思う。その叔父さん曰く、家なんて興味が無い、日本の一ヶ所に定着するつもりがないとの事。金持ちになれば海外で豪邸を複数所有、という以上に恐らく、租税回避を見越した居住方法を踏まえていると思う。

 

 これを読んで叔父さんの事をどう思うか少々不安はあるが、よちよち歩きが残っていた幼ききょうこの事を眺めていて終の棲家探しを始める事にしたお父さんも、それ以前は似たり寄ったりなのだ。しかし、現在の叔父さんと、ほぼ同年齢の当時のお父さんは違いがある。それは、家を住居だけではなく「資産=お金を産む材」としても捉えている所。

 金持ちになる為にはリスクを負う。負ってばかりで上手く行かなかった時は。一定以上の金持ちの方は負う一方で、リスクコントロールをして資産保全にも努められると思うのだ。裸一貫で成り上がる、という姿勢でも無いクールな叔父さんに子供が出来たからこその提案だった。

 

 経済的高みに昇ろうと取り組む叔父さんでさえも、こういう視点が弱そうなのか、又はそれどころじゃないのか一蹴してしまう。この手記で以前に家屋伝承を説いたものの、二人に、またその子達にはちゃんと届くのだろうか。叔父さんと話してからその事が気に掛かっていた。こういった事から、改めてと急き立てられたのだ。