家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

隅から隅まで設計監理監督施工する施主の叫び

 あれこれ考えた上、根太先行施工が良と決定。ちゃんと設計していなかった事から、既に設置していた木部をはつったり、ここと絡むトイレ内階段の設計を進めたりとすんなりとは進まない。そんなあれこれしながら根太取付。

 

 ただ、これを書いている時点でもまだ迷っている事がある。それは床断熱について。

 本施工では床断熱は行わない、と以前に書いた。なのに迷うのは、ここは地面にかなり近い。全館暖房を目指す薪ストーブだが、距離と通風口の配置、空気循環等々からしてトイレ内まで暖気が来るのかは疑問。それを少しでも補う為の断熱材だが、やはり結露問題が気になる。

 断熱材と、反ったり等して動く事でお馴染みの床となる無垢板間の密着は果たして保たれるのか。多少の空間が生じても問題無いものか。これら不安要素を抱えてでも施工して、果たして効果は如何ほどなのか。未知で無知なだけに迷っている。

 

 それは少しさて置いても、やっておくのは床下通気への対処。以前に書いた、礎石の存在により、狭小空間になる床下の通気がより悪くなるのではないか、という対処。

 対処と言っても大した事ではない。通気阻害となりそうな、礎石に並行となるような直上に根太を設けない。束と、板の根太への貼り付け方にて床強度を得ようと。断熱と違ってここは楽観的。

f:id:kaokudensyou:20180109181257j:plain f:id:kaokudensyou:20180109181250j:plain

 

 他、ふかし壁の骨格として解体材を利用。木材の将来使用具合と費用とが掴み始めそうになって来たので、利用促進を意識的に進める事にした。解体材置き場である納屋の状態の事をそろそろ鑑み、温存せずに使用して、足りなくなったら新材を発注する。

f:id:kaokudensyou:20180109181310j:plain

 

 配管との兼ね合いを踏まえた、ふかし壁の骨格全体像が見えた所で施工中断。いよいよ下水配管施工に戻る。

f:id:kaokudensyou:20180109181324j:plain

 

 こんな直列配線みたいな進捗に対し、現場次第で常時ではない場合もあるが、一般的に施工現場は多工種が並列配線の如く進捗。よって、工程表を書くと工種毎の線が数段並行して描かれたりする。大工工事がいつ頃終わるから、それを踏まえて配管工事をいつから開始する、と一目瞭然出来る表だな。そんな事を当然に知っているし作ったりもしていたお父さんに、工程表の書き方を知らんのかと意地悪を言う悪友。

 

 それよりも頭に来たのは、同じ施主であるはずのお母さんがそうだそうだと相槌打ってた事じゃい。休みながらマイペースでやっていけば、等々を言っていたのは相変わらずの口だけか。お父さんが張り切って土日施工していると自分も手伝いを言われるからなのか。何より、悪友の後ろに隠れて言うようなその姿勢がマジで気に食わない。

 そもそも、本施主施工で敢えて工程表を作ってもただ一本の直線を書くだけだっちゅうに。工期短縮の為に日程目標明示だけの目的でも、人工数も分からんから早々にお手上げしたっちゅうに。トイレの床下の断熱や通気とかまで考えた事なかろうに。工程管理までやれんわっ。単独施主施工の哀しい所を分かっとらんわい。