家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

「ついで」は大事

 銃や弾、罠や猟。それらに附随する事柄。罠師匠からの呼び出しの上での教え。新しい事が山ほど有り、それらが一気に流入してくる。故に、零れ落としている事がありそうだが、それも分かっていないと感じる事度々の新人お父さん。これと同時期に施工についても新しい領域に入り、なかなか頭の容量が追い付かない状態。

 

 この手記はブログとして公開しているがあくまで申送書、設計図書等、そして遺書とかの子孫向け。だが、「ついで」に世間のどこかの稀有な同志等にちょっと何か役立てば御の字と思っている。この「ついで」がお父さんには良い。趣味やボランティアにて自己利益を得つつ、ついでに地域貢献。持続性面からこれが性に合う。こんな「ついで」ブログだけに、頭容量と時間と気分の次第で更新は停止する。猟師体制に入ってからは特に長く停止。最後にまとめて二人に渡せればいいから、と更新頻度は気にしない。

 それにも関わらず、読者という心底稀有な方が複数名おられる。よって、普通のブログみたいに読者の方を意識したり等、罪悪感に近い感情から肩に力を入れようか思いあぐねてみた事もある。だが、見ず知らずの方を意識し出すと重荷になったりして長続きしないんだな。だけど、そうは言っても施工以外のこんな事をダラダラ書くのはちょっとなぁ。そんな意識下になった時は、子孫への一方的おしゃべりから施工の話に戻る事が多い。

 

 さて、新しい領域とは設備工事の事。具体的には電気設備、上下水設備。もうちょっと詳細に書くと電線管や上下水道管の配管工事。これらを行ってから、薪ストーブ設置工事後の第二期左官シーズンに突入したい所。

 これらの設備工事に対しても、知らない事や分からない事が多々ある。だが、これまでの木工事や土工事等と違い、とても気持ちは緩やか。自然素材相手じゃない事は大きい。それに、今までの骨肉みたいな事ばかりから、ようやく血管や神経みたいな段階のように思え、施工現場に住居感を得られるように思うのだ。この感覚はお父さんが建築業界に居た時にも抱いていた感じ。そうは言っても、実際にやると脳内容量不足にしんどく感じる方が強くなるんだけども。

 

 左官を前提にするなら、先に壁内電線管工事かと考えていた。だが、部材として、設置方法として、管を配して行く事に制約が最もあるのは何かと言えば下水管だ、と認定。

 何と言っても下水管は排水勾配を取らないといけない。普通の戸建てだと1/100。これより緩いと流れが滞りそうなのは想像出来るかと思う。では、急にすればいいのかとなるとそうではないとの事。それは、固形物、要は大便が流れる前に水だけ流れてしまうので、勾配が強ければ良いというのものではないと。そこらの塩梅が先述の数値。

 

 ここまではお父さんでも知っている常識。勾配に保って配管と役物を接着剤で接続していくだけ。

 と思う事勿れ。ここで一気に噴出したのが、住宅設備類の排水位置の決定。今までの施工でもある程度は設計、検討、決定はして来た。しかし、下水管設置の為には、大体にして後回しにして来たそれらを本決定する必要が生じた。だからこそ頭が一杯一杯。

 

 いつもの現場ウロウロを経て、まずやる事を決める。それは、トイレ小便器の位置決定。最近ようやく窓が決まった状態、当然ながらここは完全なる手付かず。そうなると、小便器と配管類設置の為に計画していたふかし壁の設計を要す。そして、はい、また大工工事に舞い戻り。