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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

キッチンL字天板接合

 糊漆は、確か上新粉1に水1で米糊を作り、それを確か生漆2に混ぜる。まぁ、そこらの比率については、ベテランの方の記述が将来にもあれば参考にさせてもらう方が良いかもしれない。多くは目分量っぽいけど。

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 その事よりも何よりも、「漆は扱いにくい」。分量等よりもこういう記述はあまり見ないかもしれない。書かれるような方はほぼ漆に慣れている方だろうから当たり前か。折角なのでちょっとこの点を書いておく。

 漆は価格が高い。漆の中でも生漆は特に粘性が高い。漆は未知数の度合いが高い。これらにより、不慣れな者にとってはプレッシャー度が高い。よって、扱いにくさを感じる、少なくともお父さんの場合。

 

 接着実験にて漆1gに対して糊を1g混ぜる。1gだ、1グラム。お父さんの生活では吹けば飛ぶ馴染みの無い重量。これらでざっくり15円程。安い漆でこれだ。8g強の5円硬貨と10円硬貨が合さって、1円硬貨2枚分重量の糊漆が完成。そして、その大半が余って捨てざるを得ないという痛恨の失態。対象物への必要量がとんと読めない。粘性物の計量がしづらい。どこかに付かないようにと気を使う。

 

 これらは慣れていくしか無いとは思うが、出来る事はやっておこう。と養生装備やら何やら以外にもガラス定盤を購入。これは以前に鉋整備道具として検討した事がある。硬くて平らな面状の物が必要だったのだ。しかし、鉋以外への用途が思いつかない、として凡そ5千円もするけど何か用途がありそうな気がした金盤を買った。あぁ、勿体ない事をした。

 他、計量具として0.1g単位計測が可能な物を新調。それまでのものは0.5g単位物。古色塗料やら灰汁抜き藁やら何かと活躍していたが、一桁g単位計測では0.5gからいきなり1.0gになるので使いづらさがあった。それをこの機に。これは、弾丸造りの際の火薬計量に使う目論みで改修予算枠外。いざそれをし出したら、専用の計量具が欲しくなりそうな自分が怖いけども。

 漆そのもの以外にも、周辺道具にはこんな感じ以上に色々悩んだ。それらは後述するとして、新しい事を行うには一々お金が掛かって仕方が無い。また、そういう支出がさらに作業のプレッシャーを高める。

 

 何やかんやで糊漆塗布作業を実施。写真は無い。それどころでは無かった。硬化が早そうだと、漆がすぐに黒くなる事からそう焦らされたのだ。よって、文字のみで記録。

 雇い実は接着面全域への二段入れとした。天板板厚が30㎜に対し、雇い実は巾12㎜、厚5㎜強のタモ材。雇い実厚を大きくして一段入れでも良いかと考えた。しかし、天板厚に対して薄めの雇い実を二段にする方が、糊漆も多くなり接合が強固かと考え直した。素人の過剰施工の類かもしれないが。この二段式のお蔭で、糊漆ベッタリの雇い実を天板側の溝に入れる際には難儀した。天板支持具の簡易馬へのキャスター付けがなければもっと難航していたと思う。

 接合後の写真はあるぞぉ。ただただ接合されましたよ、ってだけの写真は。

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 板接ぎでの課題は接着の材や雇い実だけではない。圧着方法もだ。

 これも今後出てくると思うのでほぼ省略するが、接着面の圧着保持をしておく方がより強い接着になる。圧着していないと意外に脆い場合もある。今回の事案は、容易には持てない長尺重量物で、しかもL字接合。本職でも持っていない方がおられそうな特殊な圧着具が必要になる。

 

 本来は懸案事項レベルのはず。けども本作業では不要。

 この件についても長らく悩んでいた、治具を作るかと。しかし、良さそうな板接合用の金物を見つけた。L字接合用とかではなく新建材製天板材専用の継ぎ金物。そんな特殊な金物の為か、巷の金物屋等では見当たらず通販ショップでも同じ。そもそも検索しても普通には出て来ないし、同じ機能の市販品を唯一見つけたものの結構高価な代物。ま、これも省略するが、何とか見つかってお安く入手していた。

 

 天板移動前にその金物用に加工。5組分。もしかしてこの数も過剰と思うかもしれない。接合部は反り止め桟を施せないからだ、と不安からよりもお父さんなりに根拠ある自信の数だ。

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 で、取付。この金物による緊結にて、接合面の圧着問題は難なく解決。金物万歳。

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