家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

続く懸案作業

 接着材としての漆の完全硬化はいつ頃か。接合面内部の事を考えると一週間は見ておこう。と思いつつも、連結金物があるし大丈夫そうだな、と接着当日に天板加工を開始。

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 至って単純に木工。短尺側端部の板角を面取り、コンロ部開口、シンク部開口、柱取り合い部切り欠き、天板全体の面取り。書けば簡単、行うのもそこそこ簡単。

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 簡単と言っても半人工は費やしたか。しかし、これまでの事と比べると粛々と行うだけの特筆は無い作業。ただ、現物合わせしながらが出来ないので、柱取り合い部切り欠き等の設置を踏まえた墨書きや切除は少々緊張。こういう所でチョンボするのがお父さんなので。

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 そして、目前にやってきた次の懸案作業。天板の鉋掛け。

 この手の鉋掛けは、木工本職でも苦手で避けられる方がおられるとの事。練習として短尺側板の裏面を鉋掛けを行った旨は以前に書いた。そこそこ上手く出来たように思い、やはり鉋掛けした方が美しく仕上がるから行うべきだな、と考えていた。

 その後、迷いが生じた。そうは言っても大変だし、何よりも下手を打つ怖さがつきまとっていた。そこらの木工職や大工職でも難しい、又は出来ない事。お父さんなりに身の丈は分かる年頃にはなっている。詳細は後述するが、そんな弱気なお父さんに鉋掛けを決意させる人物が登場したのだ。

 

 残念ながらそれだけではない。天板反り修正が必要なのだ。

 天板反り止めとして入れた桟が逆に板を反らせてしまった事案。その後に入れ直したものの、どうも反りが直らない。入れ直した桟が弱かったのか、桟が効かない程に板の反り等が癖ついていたのか。入れ直し直後の記憶が定かでない為、原因がよく分からない。

 これがだだっ広い箇所なら見逃して、その箇所に落ちた水がどこかに流れてもやはり見て見ぬふり。そんな事も考えたかもしれない、商品じゃないし、施主施工だし、とか巷によくある弁解を色々して。しかし、箇所が悪かった。コンロとシンクの開口部のすぐ横なのだ。このままこれら設備を設置すると板との隙間が丸分かり、ガタガタしたり液体が流れ込むと目も当てられない不具合。甚だ遺憾。