家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

締まり勾配蟻桟蟻ホゾ練習

 無垢材相手の本格的木工作業はよく分からない。しかし、ここで消極的になっていては、石場建て土葺瓦屋根木軸土壁伝統構法家屋の施主施工などやってられない。あぁ、やるとも、やるともさ。

 としても、数万円の板でいきなり本番、となると膝が諤々する。そこで、タモ板が反り戻る前に練習する事に。

 

 まずは治具作り。トリマを用いる前提の桟用と溝用。解体フローリング合板を主材として作る。無垢材だと治具自体が反ったりしてくると不味いだろう、と。この治具材をカシで作っておられる方がいた。そのような余材は無く、新たに購入すると数千円。しかも、乾燥を要するかもしれない。合板活用が最適解だろう、と思ったがこれは甘かったかもしれない、と現在。

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 取り合えず、そこらの杉板二枚を接ぎ板と見立て、杉角材で桟を作ってみる。悪くは無さそう。でも、良くも無さそう。どっちなのかよく分からない。

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 仕方あるまい、とパイン集成材板を購入。これで練習第二弾。

 さすがはホームセンター販売品。長方形ではなく適当な寸法品。平らさはそれなりなので良しとしよう。と思いきや溝掘りした翌日、もう反っている。この日は気温14℃、湿度64%。こんなもんだろうか。構わず決行。

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 他、パイプクランプを初めて購入。このクランプを用いて桟を入れていくらしい。で、把手を握ってギシギシ。板が反っている為なのか、なかなか固い。単管パイプを把手に当てがいテコ廻し。板木と桟木の擦れにより、悲鳴を上げるような甲高い音を発する。きつ過ぎると材が割れる事があると言う。それは無さそうなので最後まで行ってしまう。

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 桟が入る事で反っていた板が平らになる。そんな文言があったが、確かにパイン集成材はほぼ平らになった。

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