家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

薪ストーブの施主施工案浮上

 またまた、どうしようかなぁ、と薪ストーブの施工について悩む日々。近隣に限定せずに、業者に限定せずに、幅広くネット内を彷徨ってみた。

 ある日、ある薪ストーブ業者の方のブログに行き着いた。そこには、事細かく多岐に渡る内容が書かれていた。使い方や楽しみ方だけではなく、薪ストーブ機種への批評、設置計画方法なども。これらは業者のブラックボックス、飯のタネではないかと思われるような内容まで含んでいた。


 読み進めていくとどうもこの業者の方は、そもそも他業種のお仕事をされている際に、もったいない木があるという事で、何気に使ったホームセンターに売っているような安い陳腐な薪ストーブを使ってみた。すると、その良さに惚れ込んで薪ストーブ屋となり、今では専業になったという。その惜しげもなく書かれるブログからは、宣伝目的だけでなく薪ストーブを啓蒙したいという姿勢も感じられる。

 この業者の方が近隣なら、間違いなく訪問しただろう。しかし、箱根の山を越えるほどの遠い方。薪ストーブに関わらず、ネット上で「この人ならば!」と思えるようなプロに限って、何故か遠距離だ。まぁ、近くともお父さんの変な相談には応じられないのかもしれないけども…


 ただ、この箱根の向こうの業者の方は、むしろお父さんを上回る変な、いや、変わったサービスを設けていた。それは「施主施工」のコンサルティングだ。この方の交通費を考えると安い。これをお願いして施主施工をし、後のメンテナンスの指導も受けられるのなら、やはり安いはずだ。

 「あぁぁ、薪ストーブまで施主施工かぁ」と悩む事また幾日。家屋本体が不透明ながらも予算オーバーは確実、ここで絞っておきたい。そもそも業者施工をするとしても、業者選定がイマイチ自信を持ってできない。


 薪ストーブ業者に限らないが、「全幅の信頼」まで求めるのは贅沢かもしれず妥協するとしても、一定以上の信用で依頼したい業者が見つからない。不動産仲介業者と似たような状況。建築業界に一時身を置いていた事も影響しているのか、施工業者への不安感は無条件には払拭できない。
 また、不動産に関しては自分でやってしまう余地が限定的だったので、割切る必要性があった。しかし、建築に関してはやはり身を置いていた事もあってか、自分である一定以上の事が出来る自負を持ってしまっているので、どうも割り切れない。予算を理由に妥協しまくるような事もなかなか出来ない。困ったもんだ。