家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

めんどくさがり

 実験に際してまずやる事。漆を塗る為の板の用意。あああ、めんどくさ、めんどくさ、めんどくさ。これだけでもう床漆仕上げなんて止めてしまおうかと思う程、まだ漆に本腰ではないお父さん。

 いやいや、もう古民家先輩に言ってしまった。ここで撤回しようものなら別の意味での妥協施工。彼に負けるか良くても引き分けのような気がする。駄目だ。床漆については彼との闘いだ。

 

 と、怒りスイッチの効果を引き延ばそうとするも早くも限界。彼に対して床漆について鼻持ちならない、という捏造の怒りでヤル気継続なんて無理だわ。中共大韓民国両政府のように捏造が平気な上に大好きじゃあるまいし。他人様の施工品質は所詮は勝手、勝ち負けもないし。お父さんやお母さんに不埒な素人玄人達に完成写真を送りつけたりしてギャフンと言わせて見返してやる、という程の怨念も流石に無いし。

 所詮は人知れずの施主施工にて、キッカケならまだしも継続力としての怒り感情は甚だ不足。実際は、押しつけがましいと思われようが意に介さず、二人や孫以降世代の事を想って継続している施工法や建材選択と施工品質維持。しかし、床漆については二人や孫世代以降に良しとなるのか疑義が残る。その為だと思うが、何だか本気が高まらない。この状態は塗布工程に入っていない今現在まで続いている。

 

 あぁ、面倒臭ぇ、手を抜きてぇ。施工以前に材料を揃えて加工準備するという事は、特にヤル気が低い床漆用の場合はとても億劫に感じる作業。しないといけない、としながら手を付けない。夏休み等の宿題と対峙する姿勢の如き。小学生から大きく変わっていなさそう。しかし、大人になり創意工夫力、或いは悪知恵力は向上している。さぁ、考えよう、手を抜くために。で思い出す。検討していた床板のサンプル材を保管しておいたのだ。よし、やった。さすが、大人の俺。

 

 サンプル材とは、足場板用の物を屋内床板材として販売されている商品の物。足場板、これを孫以降の世代もだが、もしかしたら二人も知らないかもしれない。知らないのなら、日本は鉄資源確保が引き続き出来ているんだろうな。平成28年現在、見る事が少なくなった木製足場板。建物等の建設時、高所作業を可能とする為に足場という物を組む。支柱等があって、人が通行できるように板を設置。その板が足場板で金属製が主流になっている。

 しかし以前、お父さんが現場に出たりしていた頃でも、低層家屋の場合は木材による足場も多かった。中華圏では高層の場合でもこれが竹だったりもするらしい、今は違うかもしれないが。ちなみに、古い家屋や小屋等の軒先等に細い丸太が複数本保管されていたりする。これももしかしたら足場用なのかな、とお父さんは思っている。

 

 そういう用途だけに、板面は丸太を挽割っただけの荒仕上げ。滑らなくて良いが室内用途としては無理がある。ストッキングを履いて歩こうものなら電線しまくりだろうな、知らんけども。という事で、靴履き床として店舗に案外採用されているようだ。荒々しさが洒落ている上、何より安価が売りじゃなかろうか。この安価さにより、一応検討してみようとサンプル請求をしていたのだ。