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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

我が家の深井戸の経済性と実用性

設計・施工・伝統構法 土地・家屋

 古色塗布作業ではそれなりに水を使う。塗布道具や雑巾、それに手を洗う。一日の作業でそれら数回、これが数日続く。ふと横に目をやると井戸がある。

 井戸の復活をするならば、溜まっている水を一度は抜かないといけない。そのむざむざ捨てる水を使えば一石二鳥か。そんな思いが頭を過る。

 

 そこで、先送りしていた井戸の復活を検討してみる事にした。その為には現状把握が必要だ。ロープの先に金属工具を括り付け降ろす事で、水面距離と井戸底距離の計測を行う。簡単な作業なのでお母さんに任せて、お父さんは改修工事。

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 しかし、なかなかお母さんから声がかからない。不穏を感じて様子を見に行くと、アホほどロープを入れている。お母さん曰く、なかなか底に到着しないと。それにしても入れ過ぎ。

 一度引き上げお父さんがやる事に。水面到着で浮力によって重さが変わる。底到着でさらに重さが変わる。これら手の感触。これが分からなかったらしい。「海まで繋がっているかと思ったわ」と。そんなわけあるかい。鈍感なお母さんに頼んだ事が間違いだった…

 

 お母さんは30分弱かけてロープを30m近く投入していたが、実際は水面までは8.4m、底までは12.6mだった。これは梅雨時期に実施。

 井戸を復活させるのなら、汲み上げには手動式、レバーを上下に動かす昔ながらのポンプが良いな、と思っていた。詳しい仕組みは割愛するが、これは大気圧の問題で理論上10mまで、実用上8mまでしか対応できないらしい。梅雨時期でさえ届かない。この家の井戸は、普通の井戸ではなく「深井戸」認定だ。

 

 こうなると費用が跳ね上がる。深井戸用となると、手動式ポンプは10万円をどうも超えてくるようだ。電動式の方が却って安くなる。滑車とロープとバケツでは深井戸だけに大変そう。大変な事は見返りが小さいと続かない。

 

 さて、用途としては飲料以外となるだろう。飲料用にするには、保健所で検査してもらったりとか維持の手間や費用が発生する。飲料以外、例えば庭への水撒き用が考えられるが、別に植栽に励もうとは微塵も思っていない。原則ほったらかし庭を目指したいのだ。

 電動式だと、例えばトイレ給水のような実用が可能らしい。しかし、その為には井戸小屋から母屋への引き込み工事が発生。電気代は基より、実用だとポンプのメンテナンスや交換は必須。上水と下水の料金は減っても一体元を取るのは何年かかるのだ。そもそも元は取れるのか。

 

 防災用はどうか。断水するような事態だと停電もするんじゃなかろうか。被災者の方曰く、トイレの断水は非常に困るものらしい。電動だとアウトで意味なしか。ならば、トイレ給水等を手運び前提にした高価な手動式。でもなぁ、日常使いの用途が限定されたものに10万円以上をかけるだなんてなぁ。

 

 電気を自給できる状態でなおかつ水道代が高騰でもしない限り、井戸復活は趣味レベルじゃないか。期待薄で再先送り。

 

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