キッチン勾配天井:廻縁一本の施工費用、およそ2万円也
天井板取付に続いては廻縁施工。
とその前に、丸太軒桁の不要になったホゾ穴を埋める。埋め木の固着方法は「酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤」、一般的に木工用ボンドにて。さすがにここは取る事無いでしょ、と。軽く古色を丸太と共に塗って視覚的一体化をしておいた。
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さて、廻縁も極力分解しやすさを目指した施工を考えてみた。だが、非常に難しい。思考の限界を感じながらで時間がかかってしまった。
まずは、廻縁の最下部。解体材の既存天井の桟を流用。しかし長さが足りん。という事で「継手」を構想1時間、作業2時間にて加工。メス側は釘で固定、オス側は差し込むだけ。双方抑え込むようにしてみた。
長尺だけに継手以外の箇所も固定が必要。だけど名案浮かばず。仕方がないので、ビス止めした上で頭隠しの木っ端を嵌める方法を採った。
その他、天井板縦方向継ぎ目を隠す桟を差し込む為のホゾ穴を開けたり、天井板取り合い箇所をしゃくったり、両端を45度継ぎする為の細工をしたり。この最下部廻縁一か所だけの構想と加工と施工で1人工は要している。
←桟用ホゾ穴
ここの材として4m材を購入しても恐らく千円未満かと思う。そして、恐らく人工も0.5未満で終わっていたと思う。他の木材の兼ね合いもあって、この施工の為に取引製材所に納品してもらっておく事は困難だった。それでも、時間が勿体なかったとさすがに感じた施工だった。