家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

ブログを書くこと -2-

 お父さんから二人に伝えておきたい、という事ならばブログにする必要はなかった。ワープロなり手記なりで残せるから。
 では何故か、という事も正直に書いておきたいのだが、ひとえにお父さんの性格上のものなのだ。

 「ブログを書きなさいよ」という事を、お母さんと先輩ブロガーの人から言われた事がある。

 お母さんは「書くネタが山ほどあるから」という、書く事自体を「目的」に言っていたように思う。確かにそうだが、書く事の「大変さ」からして「目的」に価値を見出せなくて及び腰。「大変さ」と「目的」のバランスが悪いと感じたのだ。

 先輩ブロガーというのは、お父さんがこの家を買う事に迷っている時に見つけたブログの主。
 お父さんより少し年下の方で、古民家再生工事を施主施工を主体として成し遂げようと奮迅されている。仕事、家庭、施主施工、そしてブログまで書かれている。一体、一日何時間あるのかと思うほど。

 その方からお父さんに、「古民家を残していく事を発信していきましょう」とのお声を頂いた。
 その方自身は、今までインターネットからの情報等の恩恵を受けてきたから、今度は恩返しするという意味合いで自身からの発信を始められたようだ。

 古民家についての「発信」という説得には納得ができたし
「恩恵」にも身に覚えがあるから、お父さんの中の天秤が大きく動いた。
 が、それでも書く事の労力は大きな負担に感じていたので、「どうしようかな」というところで止まっていた。