家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

施工:母屋土壁

埃の設計

ただ、この方向でずっと検討していたが、決定にはなかなか至らない。それは、どうやって作れば良いのか見えないから。 構造に寄与する木組み方となると精度が求められるはず。その自信が無い。さらに、この格子壁は通風させたくない遮断壁。となるとガラスを…

木造軸組工法と木造壁式構造

ターゲットは書院があった所。ここに壁を新たに設ける。 → 初期からある時期までの設計では、当該場所に何かしらの壁は設けるには違いないが、一部用途が違っていた。書院が無くなる事で、南側縁側の西奥が無為の場所となる。よって、書院西半分側は中庭植栽…

足場資材が欲しい

もういい加減に高所作業は嫌だ。お母さんならずとしても高所作業が続くとそう思う。今から考えると、足場材を幾つか購入していても良かったかもしれない。施工が進む程、使用箇所が減ってコストパフォーマンスが減っていく。どうしよう、現段階で真剣に検討…

施工内容よりも注意事項なのだ

板材が出来上がった。本職や一般的施主施工者は多分ここからスタートしている。キャリア試験に合格した官僚も一足飛びの階級でスタートするらしい。ノンキャリアのようにほぼ底辺からスタートするお父さん。人工を惜しんでお金を惜しまない本職や一般的施主…

梁束梁貫仕様の因数分解

では、梁束梁貫仕様にすれば良いではないか、とはならない。それはそれでゾッとする。出るか出ないか分からないヒビと、確実に施工負担増大する仕様変更。なかなか決断に至らない。こういう時は思考の因数分解。 梁束梁貫仕様にしない場合。要は、小壁が大き…

ゾッとする話

さて、話を戻そうか。竿縁天井解体後の小壁施工についてだな。想定よりも長い工期になっている事にも絡むので、寒さや加齢以外の本筋の話をしておこう。 まずは当初計画。当該箇所の施工について、設計段階から繊維面を撤去した後にそのまま中塗土仕上として…

単独施主施工へ邁進

漆喰採用理由話は残念ながらまだもう一つある。施主施工向け建材と見たからであり、お父さんにとっては結構重要だ。 「当社は施主施工を応援」とか謳って実の所、漆喰を施主に塗らせるだけの施工業者が複数ある事に触れた事がある。これは逆に言うと、ズブの…

初めて思い浮かんだ漆喰の実用性

漆喰の歴史的お墨付き建材として地位説明に乗じて気管に絡んだ唾を吐く内容になってしまったが、採用理由をちゃんと書いていなかったな。 まず見た目。古色柱梁に囲まれた白い壁。コントラスト。これ。個人の好みの問題だ。繊維仕上げにしなかったのは同じく…

吐かれた唾を吐き返す

手間と費用。リビングダイニングの壁仕上材を施工面と予算面から選んだが、ついでに他の居室も含めてその他の面についても説明しておこう。 土壁中塗仕上げの梁上小壁は、元々は繊維壁を含めると、リビングダイニング以外には大玄関と奥玄関と南側の縁側、そ…

改修工事ならでは問題

さて、お母さんが砂埃まみれになって行っている作業は何かと言うと、土壁剥がし。土壁解体ではなく剥がし。中塗土だけを取り除いているのだ。お父さんも同様の作業経験がある事を踏まえて頼んだ。いつもの如く、単純だが時間を要する作業だからだ。しかし、…

気持ち抜き施工

さて、そんな貴重な薄板材が複数枚必要な箇所の施工、それは外壁。目下の所はキッチン新設壁の外側。 先に書いた通り、板材に関しては新たに購入するしかないと設計当初時には考えていた。しかしその後、現在は解体資材保管小屋、将来は物干し置き場予定地に…

「濡れ砂に焼き」

<材の準備> 大斑直し開始より気になっていたのは、由良川高級砂の具合。塗り壁表面に小石の引き摺りが起こるのだ。 これは何も当該砂だからと言う話ではないはず。何かしらの設備で篩いに掛けられているだろうが、これには限界があるはず。当該砂は粒度5㎜…

傷心からの起死回生

<材作りの道具> 大斑直しから中塗りに移行して間もない頃。それまでの材作りの方法。トロ舟に泥と砂を入れて鍬で混ぜ捏ねる。硬さ具合を見ながら水や、頃合いを見て灰汁抜き藁を投入。 一回当りの投入量は泥と砂でざっくり10ℓ程。計ってはいないが重量にす…

材配合の不安定さ

<材配合の不安定さ> 建物建設に伴い、施工者から「施工要領書」というものが施主に対して作成される。「施工要領書」とは簡単に言えば、その現場での施工具合の説明書のようなもんだ。ISO絡みか何なのか、ゼネコン元請の大きな現場だと必ず作成を求められ…

材配合と耐力壁、と建基法

■「材」 <材配合と耐力壁> 材の作り方。何をどれだけ入れて、どうかき混ぜ、どう据え置いて、そしてどう使うか。そんな事は分からん。セメントのような工業規格品で製造者が明示してくれている物はよいとして、自然素材物だと想像もつかない。 本物の土塗…

自然素材家屋施主施工の一つの盲点

<自然素材家屋での○×違い> 古民家先輩邸にて中塗り施工をされた探検さんから、水引きについて散々ご助言を頂いていた。この事でだいぶビビッていたお父さんだが、蓋を開けてみるとさほど手こずらなかった。これは、水引き対策兵器が功を奏したのではないか…

水打ち量考察

<水打ち量> 塗り材の水引き対策と、塗り材と下地材との混和接着材として下地へ水打ちする。その水打ちはし過ぎても構わない、と考えていたお父さん。勿論限度はある。下地表面の泥粒子が流れる程は打ち過ぎ。なので、イの一番で壁全面に水打ちをしてから、…

ヒビ・剥離と水の不思議メカニズム

<ヒビ・剥離と水の不思議メカニズム> 平成生まれの二人はどう学ぶか分からないが、昭和生まれのお父さんは光合成による酸素発生は、植物が取り込んだ二酸化炭素から出来ていると学んだ気がする。二酸化炭素が分解されて酸素と炭素となり、酸素は空気中に放…

中塗り壁のヒビ・剥離

<ヒビ・剥離の発生条件> 荒壁ではヒビが絶対発生する。しかし、上塗りされるので構わない。大斑直しも確実に発生する。やはり上塗りされるので構わない。中塗壁にも発生する事がある。これも意外に構わない。漆喰により上塗りする予定だからだ。中塗壁は発…

中塗り重塗り

■「下地・現場毎」 下地や現場毎の対応なんて、お父さんには不要な要素だと思っていた。下地については、探検さんから散々ご忠告を頂いた水引きについてぐらいと。現場毎については、この家の事だけ分かればそれでいいと。でも、案外そうでもなかったのだな…

黒船鏝の実践投入

<道具:良品も使い手次第> さて、実戦投入してみると即変化。 ・半間壁:旧鏝=八分割塗り、1.5時間→新鏝=三~六分割、1時間未満 ・半間強壁:旧鏝=八分割塗り、2時間弱→新鏝=六分割、1時間強 ・3/4間壁:旧鏝=十二分割塗り、2.5時間→新鏝=六~九分…

鏝からの塗り方推察

<道具:鏝からの塗り方推察> 鏝には用途によって様々な形状があるらしい。仕上用や下地用、という類だけではなく本当に様々のようだ。とても書ききれない。鏝の材にも違いがある。ステンレスか鋼かが大別だろうか。白紙鋼もあったかな。そして鋼は硬度順に…

黒船

<道具:本職の鏝> 良い道具というのは、良い仕事をさせてくれる。お父さんは別に職人とかではないが、それが分かるぐらいの大人にはなった。造り手が、使い手の事を考えて作った道具というのは、施工道具であれ自動車であれ感動を与えてくれる。 鏝も間違…

新我流

<「面出し」と「堅固さ」の両立:新我流> お父さんは左官について無知という事だけは知っている。「無知の知」だ。これだけは意識しておいて、後はちょっと知ったやちょっとやったというだけで、推察と想像と断定をしていく事数多。しかし、左官は限界。分…

我流と探検流の違い考察

<「面出し」と「堅固さ」の両立への道> 観察と実践により、探検流との違いを考える。 ○「板材用仕上げ薄塗り法」と「土壁下地厚塗り法」 「土壁下地厚塗り法」としての我流に対して、探検流は板材という面基準が出ている下地での「板材用仕上げ薄塗り法」…

夜明け前の我流

<「堅固さ」方法:『我流』> 「堅固さ」を意識していないけども、比較の為にお父さんの方法についても記載する。この方法は、ほぼ左官知識が無い中で、それまでの悪戦苦闘や試行錯誤の末に辿り着いた真の我流。これについても、後述するが一部変更変化する…

本職先生から探検さんを介して、お父さんなりに解釈した方法

<「堅固さ」方法:『探検流』> 左官教室生である探検さんによる左官教室が本現場にて開催、塗り方をご披露頂いた。何も「こうしなさい」とお父さんへの指導の意味合いではなく、見せ合いっこ会。しかし、一人で塗り方を試行錯誤していたお父さんには、他者…

「面出し」方法の施工

<「面出し」方法:施工編> 面出しを実際に行うのは、鏝、そして鏝を操る自らの腕。まるで本職のような高度な事を行うように聞こえるかもしれない。実際にお父さんが行ったのは、素人っぽさ全開だ。 まずは鏝についての予備知識、各部名称。(お父さん調べ…

「面出し」方法の準備

<「面出し」方法:準備編> 「面出し」。塗り壁を平面に仕上げる事。この用語を使われていたのは探検さん。お父さんもこの用語を使わせてもらう。素人がこのような用語を使うと少々本職っぽい雰囲気を纏う事が出来るが、あくまで雰囲気だけ。仕上がりは面出…

「拘り」あれば何でも出来る。「拘り」行けよ。行けば分かる。

長い余談を書く。お父さんからすると、施工方法よりもこちらの方がよっぽど本題。これさえ通ずればウダウダ書かずとも何とかなる。 以前にお父さんの施主施工品質について記述した。今回の左官にてまた「拘っている」から改めてだ。 「拘り」。「高みに昇ろ…