家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

やっぱり穴掘りしたくない

 管の埋設問題。下水ではかわしたものの、上水ではどうか。勿論、かわす気満々だけど。

 

 前述した凍結問題は上水の方が重要だ。主に生活時間帯に流水が通るだけの下水は凍結なぞせんだろうし、しても詰まったりするまでにはならんだろう。だが、水が常時詰まっている上水管は訳が違う。居住開始以来の数年間、これまた前述通り、宅内水栓で冬季に水が出なかった事は無かった。しかし、これは管内が凍結していないという事を指している訳ではないのではないか。ある時間帯は多少の凍結はしていたかもしれない。

 

 そもそもだ。凍結していた事がある水栓は、地中から立ち上がり部が露出している庭の物。実質屋外である母屋床下。埋設しないと凍結して破損。

 そんな恐怖心もあって耐衝撃性塩化ビニル管、西洋かぶれ的に書くとHIVP管にした。柔構造の伝統構法だからと先に書いたが、後にこの点でも有用かと思って本決定。普通の管は低温時にさらに弱くなるそうだけども、HIVP管はこの点を克服しているらしい。そもそも普通の管よりは凍結しづらいらしく、凍結しても割れにくいという素敵な管。所詮は大阪府だし、これで埋設回避で吊り施工が決定。

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 ただ、HIVP管は完全な夢の建材という訳ではない。大阪のような南国でかは不明だが、凍結破損事例はあるそうで。これから小氷河期が来るかもしれんと言う学者もいるそうだし手は打ってみる。保温材の被覆だ。

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 万が一、誤解しているかもしれないので書いておく。埋設のような工期無視の人工作業を回避し、保温材購入というお金に頼った方法を採る事に違和感を抱くなら、それは間違っている。お父さんと言えども、時間や手間とお金を天秤に掛けるのだ。埋設をするという事は、電気代が勿体ないからと電動丸鋸より手鋸を使うようなもんだ。もしそのような仙人がおられても話が合わないと思う。