母屋竿縁天井居室部解体作業終了
階段とは違い、階段足元の板床が面倒だった。合板と接着剤によるものだったからだ。丸鋸とバールと金槌で破壊していく。そして廃棄物化。やだやだ。
その次は垂れ壁撤去。この部屋に竿縁天井があった際には、天井懐と階段との仕切り壁だったものだ。
これは竹木舞による土壁と無垢の木材で構成されている。廃棄物にはならない。だけども、土壁解体はもう飽きた。ペリペリ剥がれる漆喰はまだマシだけども、中塗り土と荒壁土との間をガリガリしないといけない。これが難点。
ヤル気は出ないがやらないと進まない。とやってみると、土壁内から布のようなものが出てきた。
名称が出てこないが、下地の荒壁に対して上塗りの中塗り土が剥離しないようにする為のもののはず。母屋では書院解体時、「貫」に施された「ラス」という金網は出てきていた。しかし、漆喰仕上げの納屋ではこのような剥離防止材は出てきていない。何故この壁で、しかも一部分だけから布が出てきたのだろう。今後、仕上塗に向けてやっておいた方がいいのだろうか。
という謎を残しつつ、これのおかげで中塗土の一部が剥離的に撤去出来てちょっと得した気分。
土壁撤去後は、少々難儀しながらも竹と木も粛々と撤去。これにて竿縁天井居室部の主な解体作業は、捨て床板を残して終了。