ツバメの処遇
←門屋ツバメ
ツバメがこの家にはよくやってくる。何羽もやってくる。門屋通路部に巣跡が二つあり、そこに入ってみては出ていくを繰り返す。だけど居つかない。
施主施工を開始してからは、時によっては母屋二階の窓を開けたままにする。すると、二階が騒がしいと上がってみるとツバメが飛び回っている事が何回かあった。
←母屋ツバメ
ツバメは縁起が良い、と聞く。だが、糞がかなわん。居ついて子育てするのならまだ寛容になれるかもしれない。しかし、糞だけするわ、ぶつかりそうになるぐらい周りで飛来されるわ。
可愛いから地面の糞だけの時は目をつむっていた。しかし、門屋通路部に完成したばかりのまだ綺麗だったソーテーブルを置いていたら、複数個所をかなりやられてしまった。母屋二階進入時にも、化粧材ではなかったもののやられた。ここは、購入木材置き場予定地である為汚されると非常に不味い。それに、木材等重量物を運んでいる際に飛来されると危険。由々しき問題だ。
また、母屋の大玄関の壁や梁に垂れたような不思議な汚れがあったり、まさにツバメの巣の撤去跡っぽいものがある。屋内だから俄かには思えなかったが、やはりツバメ被害じゃなかろうか。
←糞害証拠写真
言い伝えは大体が根拠あるもの、とお父さんは考えている。ツバメの縁起の根拠は何か。諸説あるらしいが、可能性が高いものは田圃に巣くう虫等を捕食してくれる事ではなかろうか。農家にとっては益鳥なのだろう。
しかしだ。我が家は農家ではない。農家であっても、今時は農薬で虫を抑えるのではなかろうか。そもそも、ご近所は巣作りできそうな大きな家の農家の方がほとんど。我が家にはデメリットしかないので、そちらに行ってもらいたい。
もう一つ、商家にとっても縁起が良いという。ツバメがいると繁盛して栄えると。これは甚だ疑問だ。
ツバメは、天敵が来ない為に人の往来がある所を好むらしい。人の往来がある=商売繁盛、だと。これは事後じゃないのかな。繁盛しているからツバメが来るのであって、商売が傾いたらツバメも来なくなる。あくまでバロメーターじゃないかえ。
しかし、お父さんが往来していると巣から逃げるじゃないか。そもそも我が家は商家ではない。そして決定的なのが、以前の持ち主は地域一番の商家だったのに破産した。
と言うわけで、ツバメは我が家にとっては益鳥ではなく害鳥認定。しかし、不思議と巣の撤去を躊躇ってしまうこの心境は如何に。縁起物という既成概念からなのか、家について苦労する者同士だからなのか。さて、どうしよう。
母屋二階は、無人の大空間状態でなければ大丈夫かと。問題の門屋通路部は、ビニールを暖簾のように掛ける事を考えている。来春の材木置き具合を見て試行してみようかと。置き場じゃなくなってからはツバメに再開放してあげようかな。