この家のこと:母屋 -1-
次に、母屋のことを。これから折に触れ書いていく事になりそうなので、ここでは既存のことをざっと触れてみる。建物配置等々でちゃんとしたアングルで写真が撮れなかったり、そもそも記録する意識があまりなかったので撮影してなかったりなので、3D-CADの絵を載せてみる。
↑丸瓦一筋 下り棟 万十軒瓦 の入母屋造というらしい屋根形状
■間取り
いわゆる田の字型というこういう家にあっては普通のものだ。玄関土間を挟んで、左手は和室4部屋、右手は台所と納戸、そしておそらく応接間として使われていたのじゃないかという洋間がある。この右手の3室は、後から改修されたようだ。
和室の南側奥の間、これは書院造の床の間、仏間があるこの家の一番格式が高い部屋だ。
2階は「のし2階」と言うもので、半分屋根裏みたいな空間だ。入居時はこの左半分を、化粧合板仕上の壁と石膏ボード現し天井に、工業製品な建具による、非常に安普請な居室化がなされていた。1階の趣とは雲泥の差だ。
右半分は開けっ広げ。この絵では見えてない位置に、棚が壁全面に設けられてたが何に使われていたかは不明。