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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

お父さんの長文度=約31.5倍

 出来た炉床枠の取付方法。「周囲の床とのレベルを合せる為、木片パッキンで高さ調整。その上で枠を捨て床板にビス留めした。」

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 句読点含めて45文字の説明で終了する作業だ。最も必要なのはビス留めした事。これさえ記しておけば、二人や将来の子供達は困らないだろう。見れば分かるので何なら記す必要さえも無いかもな。ただ、それだとお父さんが詰まらないのでもっと肉付けて話を膨らませる。

 

 当初、お父さんは床フローリングの施工は、捨て板に貼る方法を採っていた。既存材である畳の厚さ55㎜。新規材フローリングは30㎜。捨て床は凡そ15㎜。既存レベルである畳に少しでも近づけておく方が、既存壁との取り合いが良い感じで収まり易いかなと。それに、捨て板が床の断熱力に少しでも貢献してくれる事を期待した為だ。

 しかしだ。この捨て床板、畳を剥がして改めて見てみるとどうにも厚さが均一では無い。確認した物だけで最薄は13㎜弱、最厚は16㎜強。最大差が4㎜程の凸凹下地材にフローリングを張ったらどうなるか、想像が付くだろう。この為、フローリングの予定工法は根太直貼りへ変更した。

 

 さて、炉床周囲は元々は別の居室。しかも、襖の敷居で仕切られた畳間。根太高さや捨て板厚み違いは厳密に均一でなくとも畳が吸収してくれる。それに、敷居が入る事でそれぞれの居室の床高さが微妙に違っていても差し障りが無い。畳間というのは、施工者にも居住者にも何とも大らかな仕様だ、という事を本施工で初めて感じる。

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 この大らかさは、後の居住者が畳から板床に替える暴挙に出た際には牙をむく。この事も本施工で初めて知る。捨て板高さだけでなく、根太の高さも居室が違えば数ミリ単位で違っている。しかも、同じ居室内でも1㎜強程違っていたりもする。歩行等の使用にはやはり差支えが無いレベル。人間の三半規管もそれなりに大らかだ。

 しかし、見た目がおかしくなってくる。炉床枠のレベルをある一点に決めて完全水平で取付をすると、周囲の床と合わなくなってくる。よって、段差が出てくる。こういう箇所に対しての人間の視覚は、恐らく結構厳しいはずだ。

 

 捨て床厚違いよりはかなりマシながらも、根太高さまでも違いがあるとは。さぁ、どの選択肢を採ろうか。

 周囲の床をパッキン調整して完全水平を目指すか。これはかなり手間になる予感がする。この作業を行うと目標基準が一番高い所になるから。高低差が大きければその是正作業は如何ほど広がるのか、現時点では未知で恐ろしい。

 周囲の床に枠を合せる方法はどうか。周囲の根太高さの違いが何かしら一律ならこれが良い。が、そうではない。ある一点を合せても他の点が合わない問題は解決しそうにない具合。枠材は既に完成している。下手に高さを変えてしまうと曲がったり枠全体が斜めになったりもする。

 

 ああでも無い、こうでも無いと悩んだ結果、枠天端面と床面に最初から段差を1㎜程度設けておく事にした。

 よくよく考えると、既存玄関上がり框と床板面には若干の段差、チリがある。チリなんてものは大工施工で盛んに設けられる納まりじゃないか。これをやれば良いと思い付く。人間の視覚はゼロか否かには厳しくとも、1㎜か1.5㎜かの違いレベルだと途端に甘くなる。この甘さ範囲に収まらない箇所は、鉋等で仕上がり調整する。

 これを踏まえて「周囲の床とのレベルを合せる為、木片パッキンで高さ調整。その上で枠と捨て床板にビス留めした。」

 

 以上で文頭スペース等含めて1418文字。