家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

「鉋道」:扉を開ける

 解体材を加工するに先立って鉋をとうとう新規購入する事にした。数日前から検討していた替え刃式鉋だ。

 一万円ちょっとで、目を引ん剝く程高くない事もあって決めた。ただ、替え刃が結構する。普通のタイプと上級タイプがあり、上級の方は一枚当たり1,700円をも超える。この替え刃はカミソリ刃のように二方向に刃がついているので、刃一ヶ所当たりで考えると900円弱。どれほど切れ味が持つかだな。

 

 施工と替え刃式鉋到着のタイミングがずれたので、中学校鉋も使ってみる事にした。「やはり鉋がいる」と決断して替え刃式鉋を購入したと同時に、中学校鉋の刃砥ぎもしてみていた。ホームセンター鑿が砥ぐ事で使えるレベルになった事を思い出したのだ。

f:id:kaokudensyou:20151101153151j:plain←ついでに鑿も

 

 「台直し」という作業がある事も初めて知った。鉋で木を薄く削るのは、何も刃だけで出来る事ではないらしい。鉋の木の部分の鉋台、これが大いに関係しているとの事。しかし、よく分からない上、ゼロコンマmmのお話なので対応出来ない。取り合えずベルトサンダーで削っておこう。

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 さすがに前回使用時の散々な結果があったので、お試し的にちょっとやってみた。が、削れた。しかも予想外の綺麗さで。削りカスは長くはならず丸まった短いものがほとんどながら、前回はザザザッーだったのがスルルーに近づいた。中学校鉋のくせに!

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 そして翌日、替え刃式鉋が到着。鉋台は直ぐ使える仕様。金定規を当ててみると、確かに鉋台の底は部分的にうっすら透かれている。目まいはどこに行ったやら、喜び勇んで使ってみる。スルルーやサララーだ。材の触感はツルッツルだ。

 削りカスも中学校鉋よりはいい感じ。今思うと新品刃の防錆油のお蔭もあったかもしれないが、削り面は鏡面のようだ。反射して物が映る。

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 こりゃ感動ものだ。ベルトサンダー仕上げなんて目じゃない、どころか全く劣る。しかも鉋の方が早い。

 鉋作業中、製材所のお若い方が現場見学をされた。お若いとは言え、お父さんよりはよほど仕上げ具合を知っているだろう。という事で尋ねてみると驚いてくれた。以前、素人にはなかなか鉋は扱えないよねぇ、と一緒に話していたぐらいだったので意外だったのだろう。お父さんの実力とは言えないけども。

 

 「少なくとも『超仕上げ』と『モルダー仕上げ』の間ぐらいにはなっていると思いますよ」と。この時のお父さんは、この二つの仕上げは言葉だけで実際の具合は知らなかった。しかし、お金を取れるぐらいの仕上がりにはなっていそうな事は分かった。

 そうか、何も「鉋道」が素人を拒絶しているわけじゃなかったんだ。入る事自体、進んでいく事自体は当の本人次第なんだ。実際、鉋を触っているのは大工職人や家具職人等の本職の方だけでなく、趣味の方でも追及されている方がおられるようだ。

 これにより、お父さんの頭の木材仕上げバロメーターは、ベルトサンダーから一気に鉋に針が振れた。

f:id:kaokudensyou:20151101155309j:plain←安い小鉋や特殊鉋も同時期購入

 

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