家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

不甲斐ない社長、不甲斐ないお父さん

 隠居間近社長が「息子が~」と言って消極的姿勢をアピールしつつも、常傭案を出してくれた事で全くやる気がないわけでもない、と希望的観測。常傭案自体も、無茶な案ではなくこの家の施工においては適していると判断できる。

 そんな事から、常傭案に渋っていたおじいちゃん建築士を説き伏せて、ここで進めてみようと思い立つ。

 常傭案提示時に隠居間近社長は、「うちの職人達の仕事ぶりを見てくれれば良い」と豪語されていた。不信感からよりも、本職のお仕事を単純に見たい。それに、製材工場も持っていてそこも見せてくれる話が出ていた。

 それを実行に移すためにメール連絡。来訪のお礼と共に、改めて見学について電話させてもらう旨を書いた。これは、噂の息子が読むはずだ。

 それらを踏まえて隠居間近社長に電話をした。すると初っ端から、「断るのなら早くした方がいい、と息子にも言われていて…」とまた言う。こちらが何も言っていない傍からだ。

 一年前ぐらいのお父さんなら、こんな女々しい爺でも約束を取り付けて話を進めようとしただろう。しかし、そんな気持ちは全く抱けず、隠居間近社長の所でお願いする気が失せてしまった。嫌々スイッチがもう入ってしまっているトップ。その会社の人間が現場に入ってもらっても良い結果になるとは思えない。少なくとも今までは、悪い結果になっても良い結果はなかった。

 隠居間近社長の会社のサイトは、サイト制作会社に依頼したそうだ。噂の息子が発注したのだろう。想い、挑戦、こだわり、と言った単語が散りばめられているサイトには、誇りを高く持ち、施主の為に努力を惜しまない、という主旨の文言がある。この家の施主施工でさえも相談に乗りますよ、と伺えるプロ性と同時に良心性をアピールしている良いサイトだ。

 誰が考えたコピーなのだろう。噂の息子は口実にされただけでこの姿勢をしっかり持っていて、お父さん達のやり取りは何も知らない、かもしれない。ただ、少なくとも代表者の隠居間近社長は違った。同じ段階での同じ経験ばかりで、「また勉強になった」とは思えない。「またか」「このサイト制作会社も上手だなぁ」ってな具合。

 お父さんの唯一と言ってよい手段であるネット検索。建材から道具から業者探しまで。工業製品等ならどこから買ってもそう間違いがないが、人に依存して出来ている物探しや、人自体を探すとなるとネットは当てにならない。
 それでもこれぐらいしか入口やキッカケの手段がないから、これに頼る事が多い。しかし、サイト制作会社の所謂プロが入っていると、たちまち見極めが困難になる。噂の息子はブログもやっているようだが、更新頻度が非常に悪い。カッコつけただけで終わっている、とも取れるし繁盛していて忙しい、更新頻度が高い事はむしろ暇で問題あり、などこれも判断材料としてはイマイチだと思う。

 こういう時も、人脈というのは大きな力だと改めて思ったりする。カネや知恵、経験が少なくとも人脈があれば、大抵の事は乗り越えたり解決するのではないか。人脈を多く持っている人はそれだけで財産だ、と偉い人は言っていた。つくづくその通りだと、持っていないお父さんは思う。

 

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