家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

地域材製材所にアタック

川上業者の森林組合が空振り。そうなると川中業者か、と材木商を探す。材木商自体はそれなりに見つかる。但し、施主支給、と言うか一見個人客は相手にしない所があったりする。そうではない企業もあったが、洋材の取扱いのみだったり希望に適わない。もう少し探せば、お父さんのような施主本人相手でも臨機応変に対応してくれる材木商はあるはず。先の施主施工で経験済。何ならその材木商にお願いしても再び対応してくれただろう。

 しかし、居住地地域材対応企業となると、一件づつ当って行かないといけない。それは面倒臭い。何が何でも地域材、というわけでもないのだが、諦めるには少々早いし。こうなったらもう一度川上の、近隣林業地域に所在する製材所に当ってみる事にした。周囲に建材用樹木がある製材所なら、それらを商品にしている可能性が高いだろう、とシンプルな発想。

 やはり数は多い。日本で有数の都会県でもこれほどあるか。需要地に近いからかな。数多くあると却って当って行きにくい。迷う。そこで、自社サイトがある所に絞ってみる。そうすると一気に選択肢が無くなった。新規開拓意欲や、個人施主へのアピール意欲がある所は少ないと見た。

数少ない自社サイト保有製材所の内、自社森林材を製材している所があった。サイトは自社商品販売の為というよりはあくまで広告レベル。実物を見てもらってから話をしましょう、という姿勢。うむ、望むところだ。

 製材所自体を視させてもらえてもお父さんは門外漢で良し悪しは分からない。ただ、杉フローリングのサンプル材は素人目にも違いが分かる。

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 製材所材(写真右)は赤身で木目(年輪)が詰まり気味だ。他県候補材(写真左)のサンプルは白身で木目が空いている。前者だと硬め、後者だと柔らかめ。叩いた音も違う。キズや耐久性だと前者、暖かさで言うと後者かもしれない。

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 ただ、赤身か白身かは、たまたま製材工程で幹の使われている所がそうなっただけかもしれない。しかし、年輪の詰まり具合はたまたまとかでは無いのではないか。他県材は不明だが、この製材所近辺に自社林があるとすると、この材質の違いはサンプル品だけでなく共通していると想像した。同じ杉でもその遺伝的系統、それに育成速度からしてこういう特徴だと。ニワカ勉強知識のフル発揮だ。