家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

老後の備えスイッチ

 現状出来る所には配管施工をしたった。一気に現代住宅感が高まった、床下を覗けば。さらに現代住宅とする為、いや単純に、春の左官祭りの為の電気工事も進めて行く。

 

 こっちにコンセント、あそこにスイッチ、と位置決め、スイッチボックスとPF管を敷設していくんだな。土壁や漆喰壁に釘やらを打つ馬鹿ではないと思うが、やるなよ。見た目だけなく、電線に接触するかもしれんぞぉ。

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 この際の施工で特筆する内容は、強いて言えばトイレ照明のスイッチの事だろうかな。

 これらはセンサースイッチとした。自動だ、自動。超ハイテクだ。以前に書いたかもしれないので導入動機は省略するが、快適な電気生活を送っているだろ。この家では数少ない、漆に次ぐ贅沢仕様だ。

 ただ、ちょいと懸念はある。下水配管に接着剤塗布を忘れるお馬鹿な水道作業員が如く、電気を消し忘れる人間に育ちそうな事だ。二人の旦那さんや奥さんが怒るかもしれんが、その時は謙虚に受け止めて改善するよう努めなさい。

 

 もう一つの懸念は、壊れやすいのではないかという事。

 昔のスイッチの構造はシンプル。伝導体である金属同士を、押すという手動行為で触れさせたり離したりする。余程のことが無い限り、そうそう壊れる物ではない。そして、今時の普通のスイッチも、詳しく知らないのだが、複雑ではないと思われる、多分。もし壊れたとしても、部品は安いし交換も容易い。

 

 だが、贅沢なセンサースイッチは、家電製品の類じゃないかと思う。何せセンサーがビーって出てるんだ、得体が知れない。きっと寿命は普通のスイッチ程ではなく、家電製品並みしか無いのではなかろうか。ちょいと修理しようか、とは行かないだろう。では交換、となるとそれはやはり容易いだろうが、部材は高価。普通のスイッチの十倍ぐらいしただろうか。

 という事を踏まえると見える絵がある。お父さんが前期高齢者辺りで不具合が発生、しかし高価なスイッチを買う余裕無し、懐中電灯を手に持って用を足しに行く。それまでの快適さは嘘の様、一転不便の極みに陥る。

 

 そこで実験を実施。センサーがトイレ内全域に確実に及ぶのは、トイレ出入り口から1m程入った所ら辺。しかし、そこだと手押しスイッチに変更した場合は不便。なので、普通の手押しスイッチにしても不便じゃない出入口付近位置にても、遠い小便器辺りまでセンサーが効くのかどうかを実験。

 仮設配線による実験は無事成功。これで老後も安泰だ。

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