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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

漆用のヘラ作り

 あの日に誓った道具への想い。いざ実行。

 まずは材料入手。一番簡単なのは購入。漆塗り用の道具が買えるんだな、これが。しかも通信販売で。そうでなければ、図書館等かに行って店舗を調べて電話してどうこうだ。IT革命、万歳。

 

 ただ、その恩恵を受ける為にもお金が要る。ざっと数千円。杉はあっても桧は無い。買うか否か迷っている時に思い出す、取引先の製材所。社長曰く、主力は桧だと言っていた。欲しい物はヘラだ。大きさなんてたかだか知れていて端材で十分のはず。そんな端材が山程あるんじゃないのか。無料で頂けないだろうか。

 で相談すると快諾。遠慮なく頂いて来た、軽トラ荷台の半分程も。端材選びをしていると良材が結構あったので、あれにも使えるかも、これにもどうか、と欲張ってしまった。

 

 しかし、単に欲張りなだけじゃないよ。ヘラとして良しとされているのは、目が詰まっている柾目材らしい。木曽とか吉野とかの材だろうか。そこらまでを製材所で吟味出来なかったので、大量に持ち帰ってから選ぼうという目論見。と言っても正解が分からないので、案外適当に選材。その角材等をテーブルソーで薄く挽いて、販売品等のヘラ写真を見て何となくの形状にしてみる。

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 漆塗りの本職に弟子入りする際にはまずこのヘラ作りで素質を見られた、という記述があった。さらに、ヘラ作りに用いられる道具がこれまたあって、それは漆師屋小刀という刃物。鞘に収まったそれは一見すると、鍔が無い懐刀の様。価格は裕に一万円を超える代物。これを手に入れるとお父さんは漆道の彼方に旅立つ危険大。理性で止めておいて鉋等にて仕上げて完成。お父さんは弟子入り志願すると叶うレベルなのかは甚だ不明。

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 その他に購入品もあり、プラスチック、チシャ、水牛角の三種。

 プラは予定している用途の為。チシャとは聞き慣れない名前だが樹種名。桧よりも堅目だそうで、使い道としては漆を練ったりするのに適しているそうで。水牛は意外に軟らかくて、お国によっては桧ヘラのように使うらしい。日本の本職方だとどう使われているのかはっきり分からない。ま、これは道具としての購入よりも、子孫へのお父さんからの平成のお土産品なのだ。

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