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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

単独施主施工の不安

 地獄挟み吊束により吊柱は重力方向には支持された、はず。次。横方向に対する支持の為の施工を行う。

 小壁方向には、小壁や下端見切りの木材が入っている。この方向は良いとして、対応するのは今まで傾斜土壁があった方向。ここに梁材を入れる事とする。地震の際、ただただ長くなったような小壁体が煽り動くような事になってはならん。

 

 設置箇所は土壁の貫が入っていた所にする。両端柱に貫穴があるのでそれを隠す為でもあり、新たな穴を開ける手間も省ける、という簡単な理由。

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 但し、キッチン側の柱と壁には同位置にこの壁の貫が入っている。柱を貫通するような新たな梁のホゾを設けてクサビ留め、という方法が取れない。キッチン側に何か出てくるのはそもそも嫌だし。そこで、覚えたての地獄ホゾを用いる。

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 問題は、リビングに接する吊柱側。通常なら、ホゾを差し込んで込栓留めにするところ。しかし、込栓を貫通させられない。小壁下端見切り材がある為だ。

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 仕方がないので、貫通させない込栓留めとする。込栓入口側から梁ホゾ、そしてもう少しだけ穴を掘って止める。梁ホゾから先は、見えないし鑿も届きにくい深さ。インパクトの丸い錐頼み。込栓もこれに対応。手前は通常通りの角形、先端は丸錐に応じた丸形のハイブリット込栓。後は、採寸の上での計算上で先が見えない込栓打ち。計算通りになった事で、確かな打ち込みが出来たと判断。

 

 さて、これにより化粧通常柱の吊柱化準備は完成。ようやく柱を切断して吊柱とする。しかし、本当に地獄挟み吊束は機能するのだろうか。その不安は拭えない。つっかえ棒を設置。他の道具の送料無料条件に達する為に無理矢理買ってみた豆ジャッキを初使用。

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 でも、何が起こるか分からない。事故を起こした人間は何かに高を括ったと考えるお父さん。ビビるぐらいが丁度いいと思うんだ。本工事で初めてヘルメットを装着。100kgか200kgかの物が落ちてきたら、そんな物は屁のつっぱりにもならんかもしれない。だけども一応。

 退避も想定。脚立による高所作業になるので、そんな想定も屁のつっぱりにならんかもしれない。だけども一応。落命や重症にはならず、脚立からの落下軽症で済むかもしれない。

 

 普段、邪魔で携帯しない携帯電話も身に付ける。単独施主施工で尚且つ家人が誰もいない状態。作業内容によって時々不安を抱く。それが今回は過去最高。下校した幼ききょうこが姿の見えないお父さん探しを途中断念してしまえば、お母さんの帰りを夜中まで数時間待つことになる。携帯電話も気を失っていれば意味は無いが、だけども一応。

 

 準備を整え見切り材と床の内寸を採寸。そして、鋸。建っている柱を切るのは三度目。やはり鋸が挟まれてしまうが、今回は豆ジャッキがある。ちょいと上げてやるとどこからか軋み音は聞こえるが切り進められる。この切断面はもろに見える。綺麗に切りたい。時間をかけて進める。

 そうこうして無事に切断。小壁も無事。お父さんも無事。採寸すると1mm下がった。地獄挟み吊束が効いているようだ。冷や冷やドキドキの吊柱化はようやく完遂。

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