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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

「木工道」岳で遭難

施工:母屋設備(造作)

 そしていよいよ蟻溝掘り。お母さんに抑えつけてもらいながら等して、極力平らな状態にした上でトリマを通していく。先に溝を掘ったのは、トリマテーブルで加工する桟の方が調整しやすいかも、と考えた為。

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 そのトリマテーブルにて、いざ桟に蟻ホゾを付けようと思った矢先、桟が反っている事を発見。ケヤキらしき板から桟を作って数日かの事。この間に反ってしまったのだ。古材であっても、そこそこの太さの角材であっても反ってしまうのか。いや、板から角材にした際の加工精度が悪かったのかもしれないぞ。前途多難。木工の道、いと険し。この時点でもう遭難し気味。

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 反っているのか、はたまた曲がって作ってしまったのか。湾曲している角材風の棒にて、締まり勾配蟻桟を造る。これが非常に難航。既存の治具に手を加えたり、新たに治具を作ったり。もういけそうな気がする、と板に差し込み開始。

 差し込み具合は3分の2。これは複数あるサイトでもほぼ共通している数字。疑う余地無し。この数字を目指して蟻桟の微調整を続ける。

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 購入したパイプクランプは1tも加圧が出来るらしい。よく分からんが十二分の能力だろう。パイン集成材板と杉桟の練習時と同じく、手ではとても無理になり単管パイプにて締め込み。本職の方の動画を拝見すると、これを手でやっておられた。確かに手でやるものだろう。手で出来ない時点で何かがおかしいんじゃなかろうか。

 すると案の定と言うのか、クランプが掛かっているタモ板の縁が凹んでくる。クランプとタモ板の間に挟んでいる木片ごと、だ。おかしい、おかし過ぎる。

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 さらにはパイプクランプが破損する。アルミ合金部分が割れたのだ。購入した2本共。1tと謳っているのは本当か。手で操作する前提なのに単管パイプを差し込んで、という使い方をしたお父さんに問題があるかもしれない。なので苦情は出さない。しかし、壊れる前に動かなくなってくれないものかね。パンタグラフ型ジャッキアップと同じパターンじゃないか。映画等で怪力過ぎる主人公が日常生活で困る場面を見た事あるが、共感できるぞ。

 

 そんなこんなで一本目は何とか入った。二本目に至っては最後まで差し込めない。むしろ、何故一本目は入ったのかとさえ思う次第。

  この作業はL字キッチン台の短尺側。桟は二本入れ。板溝は一本分無駄にし掘り直し。桟もやり直して再加工。作り直しや調整等、治具を三セット造作。練習も含めると総じて10人工以上を裕に投じている。結果、成功とは言えず。

 

 鉋再生等作業もかなり時間を投じたが、進んでいる実感があった。例えるなら、富士山のような高いけども円錐山の登山。登山道は長く険しくとも遭難しなさそう。自分の位置が分かりながら、二合目辺りを目指して登っている感があった。

 本作業は木工仕事の一つに過ぎない。最高峰ではないものの、何とか岳とかの登山道全容は視認出来ず、先行者の姿も見当たらず。まかり間違えば遭難するような。

 いや、遭難した。軽くパニックで軽くトラウマな作業。作業途中の写真撮影も余裕がなくほぼ出来ず。現時点でまだ長尺側の板が残っている。少々憂鬱なものの、成功させてトラウマを払拭するのだ。

 

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