家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

廃棄物解体

 考えていてばかりでも作業進まず。という事で、頭を使わない解体工事を行う。

 敷地南側の門屋にて居住しつつ、トイレや浴室は同北側の別棟。移動は土足にて。この動線の不便さの為に、奥玄関の元土間に敷設されていた合板フローリング解体。土足動線を確保するのだ。

 

 この家の改修コンセプトは「100年経っても大丈夫」だ。という事で合板やベニヤのような、お父さんの子の代、下手すればお父さんの代で寿命が来そうな建材は、少なくとも大事な所や後でやり替えが大変な箇所へは使用を極力避けたい。よって、この合板フローリングはただただ破壊解体。

 

 なのに、予想外に手間取った。

 この材の下地は構造用合板。昔、構造用合板を使った事はある。破壊や解体は無い。やってみるとこれがなかなか手強い。さすがは構造用の合板、ただのベニヤじゃない。それに、これと合板フローリングは接着剤で固められていた。バリバリっと剥がしていけず。さらにビス。接着剤でバリバリっと剥がせない合板同士の間がビス頭。よってビスをインパクトで抜くことは出来ない。

 結果、解体用丸鋸で切り目を格子状に入れていき、バールでテコ原理でバキバキっと割って外す。

 

 この家のそれまでの解体工事では、再利用材、少なくとも薪材に出来るものが出てくる。その為、手間はかかるが遣り甲斐と言うか、解体しているものに価値を感じながらバラしていた。合板はただの廃棄物だ。再利用も出来なければ、薪ストーブに投入も出来ない。

 在来工法家屋しか知らない時はそれが当たり前と思っていた。スクラップしなければビルドが出来ないから行う、疑問の余地なくただのしんどい作業。この家での工事では、この事に初めて焦燥感に似たような感覚を抱いた。建材は使い捨て、という事が当たり前だったのに。

 そんなこんなで部分撤去。土足動線確保完了。

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 バラして初めて分かった事。元土間は、大玄関のように御影石貼と想定していた。一度覗いた時に、モルタル含めてそう見えていた。実際はただのコンクリ土間。御影石を剥がして薪ストーブの炉床に再利用、と目論んでいたが叶わず。剥がすのは大変だったろうからそれはまぁよい。しかし、何故石でもなければ三和土でもないのだろう。この家はよく分からない事が結構ある。

 

 それと、踏み石が思ったよりも高さがある。改修後の奥玄関上がりの踏み台に、と思っていたがちょいと高すぎ。これは高さ調整作業がいるかもしれない。はぁ、憂鬱…

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