家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

二階床板仮撤去工事

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 二階捨て床板をとにかく外す。固定方法はもちろん釘。これを抜いていく。この作業自体はさほど大変ではない。しかし、再利用する為に外す板は破壊しないように。古い板の為か損傷する時は結構損傷してしまう。釘も古いので、真っ当に抜けないものもいくつか。そして再度嵌め直す為に貼り順を保持しつつ。と、ちょっと面倒。

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 外す過程で出てきたのは丸梁。一階東二間は表しになっている梁は角材。隠蔽材と化粧材で、仕上げ工程に差をつけるのは昔の施工者も同じのようで。

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 ちなみに、逃亡社長が、梁形状が違うのはいかがなものかと呈した事がある。それにより、チェンソーなどで丸梁を角梁に加工する案で出た事があった。逃亡されて施主施工する事になった今、そんな馬鹿げた事はしない。丸梁のままでいく。ただ、デザインとは違う面でちょっと懸念があったが、これはまた後日の話。

 

 他の丸梁、というかもうぶっとい丸太そのものも化粧材となる。真っすぐの丸梁は杉と思われるが、これは松ではなかろうか。

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 この丸太から粉がいくつも落ちて山となっていた。穴もある。恐らくキクイムシ等の活動跡じゃなかろうか。ある程度は天然乾燥させていたとしても、中の虫まで死滅させる事はしない、というか出来ないものじゃなかろうか。

 しかし、心配はせずとも良い。堆積していた木粉は、見た目も触感も昨今のものがない。70年以上も前からの材。とうに死滅しているはずだ。もし、改修後にこの丸太梁直下に粉が落ちていたら、その時は… どうしよう…

 

今はとにかく外す時。全て板を外すのに二人工ぐらいを要しただろうか。安普請造作の解体時には思わなかった「家を解体している感」が出てきた。

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