家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

マンションってどうよ?

 家そのものについてはどういうものが良いのか、という事も話始めていた。

■マンション

 都心を望めば望むほど、この選択肢しかなくなる。だけども、お父さんはコンクリートの塊を買うのは、裏テーマの「引き継ぐ」に沿わないから嫌であった。

 堅苦しい事を書くが、マンションは区分所有権に敷地権、この権利関係がダメだ。
お父さんとお母さんが死ぬまでは良いかもしれないが、4050年経って建替えを検討されるようになると相続した二人には無益なのに重荷になる可能性が高いと考えていた。

 今現在、建替えが比較的行い易いのは、
容積率に余裕があってそれを販売する事で建替え資金に充当できるような所。今時の、そして我が家の予算で買えるようなマンションは、おそらく容積率一杯に建てられたものと思われる。
 将来、法制度が整えられたりして建替えがやり易くなるかもしれない。それが分からない現時点においては、自分達の代だけ使えれば良いとか老後を見据えて街中に住みたい、と考えていないだけに手を出す気にならなかった。

 さらに、
京阪神地域の年収層マップみたいなものを目にすると、大阪都心は帝塚山など一部地域を除いて、何故かは触れないが総じて低い。やはり北大阪、阪神間は高いところが多い。近鉄奈良線沿線も高めだ。

 お父さんは、
どんなに綺麗ごとを並べられようが、語弊があろうとも、経済的余裕と精神的余裕は繋がっていると実感している。実感であり、実体験である。なので、どうしようもない。もちろん一概に皆がそうだとは言い切りはしないが、割合、確率論なので、都心ではなく落ち着いた地域の方を望んだ。なので、ハナから都心志向はなかったのである。

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 そもそもお母さんは、区分所有建物に惹かれないとの事ですんなりマンションは却下となった。