家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

後世への選択肢 -1-

 さて、「どんな家が良いのか」。これを考える前に、漠然としながらも思っていた事がある。世代を超えて引き継げるものがある人は、そうでない人よりも恵まれている、有利である、と。

 世代を超えて引き継ぐ、とは色々あると思う。
歴史や風習、伝統に文化等。大きい範囲だと「日本人として」という事もある。一番身近なところだと「お父さんとお母さんの子供として」というところもある。

 個別に挙げれば多すぎるので、
一番分かりやすくこのブログに直結している内容としては、周辺環境や地域を含めた土地と家という事になるだろうか。

 土地で言えば、自分が産まれた時から知っているご近所さんがいるような、いわゆる「故郷」を持っているというのはアイディンティティーを形成する要素だと考える。普段は特に意識しないだろうこれは、自分の世界が広がっていくごとに、知らず知らずとも自己を立脚させる事に役立っている、と思うのだ。

 
何らかの理由で幼い時から転居が多い子供は自己確立の力が弱い、と言うものではない。故郷ではない他に何かあれば良いと思う。故郷を持っている、など要素が多ければ多いに越したことがないかもしれない、という意味だ。