家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

1.5㎜強事態発生による緊急家族会議

 見習いスナイパーとしては、いや、今後も床張りする施主施工者としては、何故にこんな事態になったかを検証する事は大事と考える。

 

 無垢板フローリング施工においては板毎に隙間を設ける。木が動くからだ。実際、製材されてから年単位で置かれた当材の一部は、長手側短手側共に反りがあった。

 当材は巾200㎜、厚30㎜の杉材。製材等の具合や個体差もあるだろうが、基本的に硬い樹種や巾広材は反り易いのだそう。それを踏まえてもお父さんには適した隙間寸法など分からん。感覚的に0.5㎜とした。気温湿度共に低めなので余裕を持たせつつ、それ以上の隙間になるとゴミの堆積や留めビス頭が見える事を懸念した為もある。

 この隙間を確保する為、板を嵌める毎に切ったPBバンドと言う梱包材のビニール紐を挟んでいった。

 

 さて、隙間の大きさをこのPBバンド単位で言うと、最大で3枚だ。それも、4枚は無理でも3枚だと容易に入ってしまうレベル。当然、1.5㎜厚の金定規もスッと入る。ここまでの隙間になると、床上に立った状態でも隙間が分かる。しゃがむとビス頭が少し見える。

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 この状態は、最後に入れた手前三枚目と二枚目、それと隣り合う四枚目と最後一枚との隙間を極力均等になるようにした上、でだ。さらにさらに、絶対防衛線としていたにも関わらず、最後一枚と奥玄関上框との隙間を0.5㎜程に開けての大妥協状態にてだ。

  最後の一枚の加工がミスったのか。いや、そうではなかった。あれ程採寸したのだから、南朝鮮製のスケールがおかしいのか。いや、どう考えても使い手が悪い。だけど、何故こうなったか決定的な事は結局分からず。不甲斐ない施工の上に不甲斐ない検証。1㎜の余裕を取らなかったとしても、3㎜程外れているだなんて。

 

 緊急家族会議実施。将来の後継者候補のきょうこは「構わない」。現所有者で補助施主施工者のお母さんは「構わない」。きょうこと同じく候補者のりょうすけは「いいと思うよ、うんうん」。

 主たる施主施工者のお父さんは即日決定出来ず。やり直すとしても良案無しだからだ。

 

 最後の一枚部分を再加工をすれば確実だが、そんな漆板材は無い。最初の一枚からズラして来る事も厳しい。最初の一枚は、西側のLD上框下に隙間なくキッチリと5㎜程入っている。こんな時に限って高精度施工しちゃってる。もう擦り傷が入っているはずだ。

 では、その箇所に雑巾摺を設けてはどうか、と珍しく良案を出してくれたお母さん。確かにそれなら問題解決。だがしかし、どうも意匠的におかしい感じが拭えない。見た目を気にしてそれを行うのもおかしな話。さらに、板に対して垂直方向である北側や南側にも所々怪しい点が出てきそうなんだなぁ。