家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

下水配管施工特記事項、と告白

 他、特記しておく事は三点かな。

 一階トイレ内の手洗ボウルの排水は、横引きであるPトラップとした。素材は金属。金属管と塩化ビニール管という、とても引っ付きそうにない物同士を接続するわけなので、ここはゴムパッキンを使用。これに信頼性をどこまで持っていいのか、お父さんには分からん。経年劣化とかで水漏れとかし易くなかろうか。いざ交換となっても、Sトラップである縦引き管用は巷でもあったが、これは取り寄せとなってので書いておく。

三栄水栓 【洗面用 クリーンパッキン】 Sトラップ径32mm×呼び40パイプ用 H70A-90-32X40P f:id:kaokudensyou:20180410190701j:plain

 

 もう一つ、食器洗浄機用排水のSトラップを自作した。自作、と言っても大した事がなくエルボという塩ビ管役物を繋げただけ。動機は、Sトラップがそこそこの値段だから。

 ただ、既製Sトラップの方が高い事には納得している。ねじ込み式やら掃除口が付いていたりやら、外せてメンテナンスがし易くなっている。自作物は接着式だから外せない。メンテナンスを意識するお父さんがこのような所業。このような固定された管の清掃用具というのが市販されているので、まぁ良しと。でも、どうなんだろう。

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 最後に、塩ビ管の耐熱性の低さについて留意しておいて頂戴。

 最も考えられるのは、キッチンシンクからの高温の排水だろう。沸騰直後に流した場合、まずボコォンと鳴るシンクで捨熱。排水口のトラップとして溜まっている水に捨熱。そして塩ビ管だがここで水は何度だろうか。それは水量による。分からん。

 VU管の耐熱温度は60℃。例えば、パスタを湯がいた水をすぐさま一気に排水すると、これを越えたりしないだろうか。まぁ、実際に多少超えたぐらいで下水管がいきなり崩壊するわけではない。一応、留意しておいて悪い事はない。

 

 そして、特記事項ではない事柄だけども書いておくかぁ。

 はい、しくじりました。キッチンシンクからの接続にて、役物の水上水下を逆さに接着してしまったのだぁ。

 その役物は通称「チーズ」という部材。写真にて上方がシンク、左方が水上側の食器洗浄機、右方が水下側の浄化槽。チーズは水上水下が決っている。写真で言う所の上方側、枝管からの排水を水下へスムーズに流す為だ。部材にはご丁寧に矢印で示してくれている。なのに間違えた。

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 改めて付け直す為には切って排除するしかない、接着されて一体化しているから。そうなると、三方の直管の寸法が不足する。よって、改めてチーズを用意するのは勿論、不足直管分、それに浄化槽側とシンク側の設置済直管に接続するソケットという役物が最低2つ必要。あぁ、凄く面倒で無駄使い。床下の地面に寝ころびながら暫し茫然。

 

 そこで思い出したのはチーズの内部構造。そこまで上下は重要だっただろうか、と。

 写真で言う所の左右方が縦、上方が横の場合、これは重要。この場合で分かり易い施工箇所は軒樋やベランダかな。枝管側がそれらから雨水を受け集め、縦管である本管側にて下に流すんだな。という事でこの枝管は勾配が必要。チーズはそれを踏まえて角度が付いている。わざと90度にしておらず、枝管が先に向かって上がっていくようになっている。内部に至っても、枝管から来た水が流れやすい形状が施されている。

 

 翻って当施工、枝管排水は上から落ちてくる。勾配は関係なく落ちてくる。そして、本管の内部の流れやすい形状を無視するが如くぶつかって浄化槽側に流れる。あ、いいんじゃない、別に間違ってても。カッコ悪いけど。

 という事でそのままにしたよ。