家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

タイル施工のトラウマを乗り越え

 それらが数ヶ月前。材は納品及び検品済。砂漆喰は硬化済。そして、施工する決意も硬化。やるっきゃない。

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 接着物は気が急いてしまう。施工箇所へ割付墨を打った上、切断等の加工を予め行っておく。材の余裕が少ない状態での予め加工は後戻りが出来ないから怖いものの、当施工箇所自体は単純な矩形がほとんど。なので実行。計算必要数に応じた間配り等、準備万端。

 一つ気掛かりなのは接着剤。使用品は、薪ストーブ炉壁上部見切り材である棒瓦を固定する為に使った物。「恐らくタイル工事をしそう」と見越した、タイルに使える物を選定していた。珍しくそういう判断が功を奏したものの、使いさしのそれ一つで追加購入はせず。結構値がするんだから。使用量参考目安上は可能なものの、それをアテにして失敗なんてのはあるある話なのでちと不安。ケチって使用する事とする。

 

 いざ実践。前述してきた事情により、一シート分づつ接着剤を塗ってはタイルを貼る、という堅実施工。何の事は無い、問題無く貼れたではないか。トラウマ施工の一つだったが、シート物は簡単だな。以前と違って、面出しされた壁という条件もあるのかもしれないが。

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 と、こんな事を書きながら、ちょいと失敗した箇所もある。キッチン東側壁のコンセント横の3粒のタイル、これがズレてしまっていた。

 材に余裕無し、という事もあって一シート24粒から3粒だけとか、ある程度バラバラになった状態で貼る箇所がそこそこ生じてしまった。まさにここはそれ。さらに、シート物だと、その紙を剥がした後にズレていた事が分かったりする、と施主施工の方の体験談を事前に読んでいたが、まさにここはそれ。気が付いた時は既に接着硬化後。

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 オーブンか何か置く事を検討している部屋の角の為、目を瞑ってこのままにしておいた。もしここが、シンクやコンロ前のよく目に触れる事が明らかな箇所だったら、タイルを割ってでも剥がして再施工だったな。