家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

敵の裏方は味方

 ツバメとの根競べでは勝敗が付いたが、漆喰施工の勝敗は未だ付かず。いや、今の所は負け濃厚。

 一歩進んだように思えたが、「押さえ」にて大きく後退した感がある第二の挫折。しかし、勝利に寄与するかは不明なものの、五回目にて乾き斑を無視して押さえた事による新たな発見はまだある。

 

 乾きが遅かった場所に大きな割れが幾つか入った。周囲が先行して硬化した事で、収縮運動が軟らかい箇所に集中したのかも。その一つの割れからは、海藻糊色した大きな水粒が表面に出ていた。周囲が押さえられた事により、水の逃げ場になっただろうか。

 

 乾きが早かった箇所は箇所で、亀甲状の模様が大いに発生。乾燥して割れた田圃の泥面のような感じ。見た目では割れてはないが、小さいながら水粒が無数に浮いていたので、微細な亀裂があるのかもしれない。

 一体何なんだ。割れ切っては無いという事は、スサが効いているから免れたという事なのか。ならば、スサは充分量という事なのか。

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 他にも幾つも疑問が生じ、何が何だか分からない迷宮状態。

 そこで、本職動画だけでなく、インターネット上の記事を兎にも角にも読み漁る。ここまで目を凝らしながら血眼に検索及び閲覧したのは、湖畔の中古家屋を逃した事により家探しが爆走モードに入って、数をこなす為に電柱架線等から物件所在地をネット上で特定しまくったりしていた頃以来。あの頃より目が衰えた事をちょっと感じてしまった。お蔭で、幾つか知ったり分かったりした事がある。

 

・とある本職御用達既調合漆喰の素性、及び実績と情報の多さ

 

・「水打ち」と今まで幾度も書いたが、どうも正式名称は「水湿し」と言うらしい。

 どうでもよいと思う事勿れ。名称が正しいか否かで結果が変わって来る事があるんだよ。

 

・糊が多過ぎると施工性が劣るだけでなく亀裂が生じる。スサが多過ぎてもダメ。

 亀甲状模様はこれに該当するのかもしれない。やはり配合が起因なのかな。

 

・「引き糊」として、海藻糊水溶液を下地に塗布、又は海藻糊を効かせた砂漆喰を薄塗りする方法がある。

 お父さんが考えていた、いざとなったらのシーラーはこんにゃく糊の水溶液だ。こんにゃく糊が固まると膜を作ってくれる。下地土に薬剤を混ぜるのは気持ちが悪いし、将来の材料取りでどうかと思っていたがこんにゃくなら良しだろう。だた、吸放湿性問題は解決せずだった。

 しかし、ちゃんと昔から「引き糊」と言う存在があり、シーラー役の材は利用されていたんだな。既に行っている砂漆喰はその目的であるが、不陸調整効果ぐらいしか感じず要領をイマイチ得ていなかったかもしれない。引き糊役としては糊が不足してたのではなかろうか。

 

 他、諸々新たな知識を得る。その中で思ったのが、本職の記事のほぼ全部はお父さんのような人間にはほぼ役に立たない。

 前述して来た通り、素人に対しては「難しい」という表現で大抵終始。その他は、自身の施工の出来栄えについてとそのご披露が殆ど。失敗例やその原因等の具体的な事については無い。そりゃそうだろうな。書いても得が無いだろうからな。

 片や、施主や建材業者のそれは違う。本職の失敗事例や抱える施工上の問題点等々が堂々と多数記述されているからだ。書いても損が無いだろうからな。

 という事で、現段階でのお父さんが欲しい有用な情報の殆どは、本職の周囲の人からもたらされた。立場が変われば損得も変わって記事内容も変わる。だって皆、やっぱ人間だもの。

 

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