家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

客観視点

■同第五回目:同甲面

〇主目的

・糊の追加調合による検証

・本職用中塗り鏝、及び仕上鏝の使い処検証

・動画撮影による検証

・「押さえ」実験

〇施工方法

・砂漆喰による下塗り(本職用中塗鏝)、及び漆喰による重塗り(同左、仕上鏝)

・「押さえ」三回(仕上鏝)

・他、四回目と同様

〇所要時間

・各塗り毎に凡そ14分強

・「押さえ」は非計測。

 

 左官の悩み処は数知れず。材配合は基より。ヒビが劇的に減ったのは、糊を初期値から倍量させたからに違いない、と判断。よって、引き続き配合増加にて試みて行く。

 道具についてもそう。砂漆喰塗りには、中塗鏝かを使っている動画ばかりの中、仕上鏝っぽいのを使っている物があった。漆喰塗りでは、中塗鏝か上塗鏝かを使っているものがあれば、仕上鏝っぽいのを使っているものがあったり。鏝の種類を書いたが、それらが正解か分からない。中塗鏝と思っても上塗鏝かもしれない。中塗鏝と上塗鏝の違いもそもそも知らないし。

 

 お父さんの知る限り、中塗鏝はバリバリ塗られる。下土の水引きと闘いながらの砂漆喰には良い。上塗りにとなると、力が伝わり易い中塗鏝だと漆喰厚に影響を与えやすく感じた。塗り厚加減能力が覚束ないお父さんとしては、市販で普通の仕上鏝で上塗りをしてみる。この仕上鏝は材へ力が伝わり難くい為、材の上で浮いている感じがある。思わず下塗りが見える中塗鏝より安心だ、とやってみた。

f:id:kaokudensyou:20170528114610j:plain←塗厚成功例

 

 また、本施工初の動画撮影を行った。これを投稿して世界の皆さまコンニチワ、とする為ではなく自分で検証する為。動画で観る本職の鏝動きの早さと、自身の腕の先にある鏝動きの早さ。これらの違いがまだ分かってなさそうで、依然所要時間には大差がある。この解を得たかったのだ。

 

 前回も今回も塗り速さを意識した。脚立の上でお父さんなりに目と手を素早く動かしていたつもり。だけども、本職動画との違いは歴然。まぁ、我ながら何とものっそりした手の動き。無駄な動きも多いし、動き自体も小さかったり。お肉のついた背中や肌艶や毛髪から、自分は本当にオッサンになったんだというオマケ付きで物悲しくなってきた。

 違いの自覚が出来なかったのは恐らく、視点と対象物との距離による錯覚だ。高度1万m上空の飛行機の速さは分からず、数十cm先の鏡の中で表面しか見えない日々見慣れた自分の年齢変化も分からない。しかし、上空程速く無い離着陸の時でさえ飛行機が至近だと高速度が分かり、何十年かぶりに客観視点による自己の背中姿を見ると歳を感じる。多分、これだ。

f:id:kaokudensyou:20170528114619j:plain←客観視点から撮影

 

 本職の数倍の時間を要しているにも関わらず、お父さんの目は鏝の動きに付いて行くだけで一杯一杯。鏝の次の動きの方にまで目が行っていない。しかし、目線が先に行った時でも鏝自体が追い付かなかったりする。結果、鏝の動きが止まったり迷ったりする。鏝から伝わる感触を頼りに手が目を補えたりするのかな。そうすると、目は視界に入る壁全体を捉える事を主と出来て、良くなるような気がするんだがどうだろう。

 って、お父さんはどこに向かってんだ。

 

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