家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

不安定施工

 板の加工工程の次は仕上工程へ。要は古色塗装。

 

 まずはヤスリ掛け。いつもの120番からの240番の二回掛け。広い面は特に問題無い。ギリギリ見えるかという木端部は、ベルトサンダーではちと面倒。なので、何枚も重ねて木端部を広くして。

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 そう思いきやここで板加工精度の問題にぶつかる。重ねると全ての板巾寸が同一でない為、凸凹しているんだなぁ。そんな状態で重ねても、ヤスリが当たらない所が出てしまい却って面倒。よって、ベルトサンダーをひっくり返して一枚一枚掛けていく。結果、全ヤスリ工程に1.5人工強も要す。33枚あったので一枚当たり平均20分か。うむぅ。

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 この加工寸法精度問題はストレス。頭を悩ませる事がたまにあるのだ。ソーテーブルの組立精度によるものか、加工材の反り等が反映されてしまっているのが、実の所確定出来ていない。それでも大きな問題にはなってなさそうで、今回のように手間を掛ければ対応出来るので放置している。いや、お手上げ感が強いかな。対応しようと何回か改造や調整に挑んだり、切断作業前に加工材の反り等の状態を確認したりとしている。しかし、大量加工材の寸法が均一にならないんだなぁ。これ、家具造作時に更に面倒になりそうだ。

 

 面倒と言えば、1人工程を要した古色塗装。これも安定しない。

 顔料を増やすと、いくら亜麻仁油古色と言えばマット感が強まる。そもそも余剰となり顔料材が勿体ない。そこで顔料を減らす。そうなると鉋掛けしたヒノキ材は特にだが、まぁ、色が乗らない。色の乗り加減は柿渋の方が良かったように思う。ヤスリ掛けのスギであっても、皆同じようには色が乗ってくれない。同じスギであっても違ったりするのだ。

f:id:kaokudensyou:20170226181434j:plain←鉋仕上げのヒノキ材への塗布一回目

 

 そういう色ムラ問題の事もあり、煮亜麻仁油古色であっても二度塗りが基本となっている。その前提で、現在の梁束梁貫板材への調合割合は、煮亜麻仁油120gに対して、黒顔料34g、赤顔料21gとしている。この割合も今後も引き続き微調整していくかもしれない。

 

 この配合、古色塗装工程のある時期に適当でいいのかと思った事が有る。それは古民家先輩、正確に言うと彼の現場に入っていた大工職による。

 彼に古色配合について尋ると、その大工職はインスタントコーヒーの瓶の蓋に何杯、といった具合に顔料を混ぜているとの事。お母さんやおじいちゃん建築士と同じ人種の方なんだろう。とは言え、確かに昔の本職が匁とかの単位で一々量っていなかったかもしれない。

 で、ある時期に大体の感じでやってみた。しかし、どうも色が安定しないと感じたのだ。原因はそのざっくり配合なのか、柿渋と違って亜麻仁油は顔料色による影響度が強いとかがあるのか、先述のように材違いによるものがたまたまあったのか。いずれにしても、正確に計量する事が一番無難には間違いないので、引き続きグラム単位の格闘をしていく予定。

 

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