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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

施工内容よりも注意事項なのだ

 板材が出来上がった。本職や一般的施主施工者は多分ここからスタートしている。キャリア試験に合格した官僚も一足飛びの階級でスタートするらしい。ノンキャリアのようにほぼ底辺からスタートするお父さん。人工を惜しんでお金を惜しまない本職や一般的施主施工者と比べ、2人工強の差を付けられている。しかしだ。官僚は事務次官になる為にはキャリアスタートが必須だが、施主施工ではノンキャリスタートでも事務次官になれる可能性がある。スタートの遅れは結果に関係無いのだ。

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 と、いつも通りに余念無く無理矢理な自己暗示を行い施工を開始。

 板材の配置は既存の梁束梁貫仕様に準じる。それは、居室の東西南北の小壁をそれぞれ独立的に捉え、各小壁内にて均等割りに配置しているという事。これを踏まえて材の寸法切り、配置位置確定による隠しビス取付。さらに、板材の木口側へのビス頭引っ掛かり加工を実施。この時点で4人工程だったかな。これらの作業にて板材の仮設置が可能となる。次はビスの出調整。これだけで1人工。

 

 そして、化粧柱と兼ね合う木口の調整。角材である柱や梁は隠しビスが良く効く。ビス頭と既存角材に取付板が挟まっているのだ。しかし、化粧柱は平面では無いのであまり効かない。極力、板材木口が化粧柱に接するように鑿で削り調整する。6枚だけながらこれだけで半人工程を要する。

 それでも、この箇所は固定維持不安がある。梁束取り合い側の接着剤とこの後の中塗土により固定具合が強まると踏んでいる。逆に言うと、これが無いと容易に落下する状態。ましてや階段動線に接する箇所だ。多少の固定具合では接触のはずみで取れないか。以降の工程で確認、必要であれば対策を講じる。

 しかし、何にせよ釘やらビスを付けて物を掛けられるようにする等の愚行は止めて欲しい。引っ張り力を掛けられるようにする行為であり、単に邪魔だし見た目も良く無いし。注意事項として一応記載しておく。

 

 さて、これら作業により梁貫板材は大体出来上がり。次は梁束板材。

 同材は、二枚の梁貫板材の隙間を隠し一枚物っぽく見せる。そして、隠しビス細工の反対側端部を支持する材ともなる。その箇所を相欠きしようかと思ったが、目線に無いのがほとんどの材でそこまでのレベルは不要。梁束板材側だけを切り欠いた。この梁束板材の切り欠き加工関連で半人工強だったかな。

 これにて仮付してみて良さそうなので本工程終了、はい以上。梁束梁貫仕様にしなければ不要だった総じて多分7人工強も要したにも関わらず、相変わらず施工記述は簡単に終える。

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 それよりも一応の注意事項をもう一つ。リビング西側の化粧柱に対して右側の小壁の梁束板材の設置法について。

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 当材の上部は丸太梁と取り合うので隠しビスにて固定。一方、下部は長押の裏側の奥の変な所となり、隠しビス等金物を使える相手がいなかった。と言う事で、長押裏詰め込み土にて固定する苦肉の策を採用。しかし、きっと隠しビス等よりも強力でガチガチに固定出来ると思っている。固まった泥はとても硬いから。という事でもし撤去をする場合は、隠しビスによる上部の固定を上手く解ければすっぽ抜く事が出来るかもしれないが、そうでなければ板周囲の泥土を砕く方法になるかと思う。

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