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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

無根気の影響

 瓦屋根取り合い部の板金さえ出来てしまえば雨仕舞は簡単だ。安物防水紙を巻いてタッカー止め。チムニートップだけだとビニール養生でもそうは吹き飛ばされない。暗雲襲来の中、急いで終了。

 このアスファルトルーフィングと板金との重ね代は、全方位では無かったかもしれんが10cm未満。10cm~15cmぐらいあると安心としていたが、例のケチケチ発注で銅板立ち上がり寸法が取れず。仕事でやると不良施工。銅板材費不足を理由にしても責任を問われるわな。

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 しかし、施主施工だからケチ施工とは言えない。少なくともお父さんの施主施工の場合はどちらかと言うと過剰施工。今までの感じだと15cm以上にし兼ねない。材不足を予算の理由にするのは、根気が回復し切らないからだと自覚している。別にいいや、という気持ちが起こっているのだ。チムニーに関しては一貫してこの心理状況下で施工している。そんな時はいっその事手を止めた方が良い、本来面倒臭がりで適当な所は思いっきり適当なお父さん。だが、屋根に穴を開けてしまっているのでそうもいかず。

 

 暗雲襲来の後、降雨。そこで手を動かすのは、煙突支持金物の製作。

 施工より一年前。この部材は、他の煙突部材発注時に購入するかどうかを暫く迷っていた。これに限らずだが煙突部材はとにかく高い。製品に対して高い安いを金額だけで論じるのは間違いだ。割が高いか安いかだ。そしてこの支持金物、一つ凡そ一万円。三つ必要なので三万円。高いんじゃないのか。お父さんが発注した時期の少し前に部材価格の値上げがあった、と販売業者。当初の見立てよりも見積額が高くなってしまっていた事もあり、自作する事にしたのだ。

 

 よって、材料である鉄材も一年前に2,265円にて購入済。やはり一年前に買っておいた耐熱スプレーは1,177円。それをすっかり忘れて新たに買ってしまった耐熱スプレー、807円。ハンダを買いに行ったホームセンターにて見た、耐熱じゃないスプレーが203円。支持金物はそれほど高熱にならないのではないか、高価な耐熱スプレーは勿体ない、薪ストーブ本体等で使えば良いんじゃないか。と考えてそれも購入。こう書くと思うが、一体何をやっているんだか。その他細かい部材や機材消耗の費用は除き、耐熱スプレーが無駄になる可能性を含むと総額4,452円。という事で、お父さんの日給を考えるとせめて1人工にて完成したい。

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 そういう目論見は悉く外れる。軽トラクレーン架台の製作以来の久しぶりな溶接。溶接の勝手が多少分かって終えた、という事は覚えていてもそれはどうやるのかという肝要な所を忘れてしまっていた。ここで時間を喰う。分厚い鉄にドリル錐が数本へたる。ここでも時間を喰う。

 結果、2人工弱。日給1.2万円強。またもやアルバイトで稼げる程度。お父さんの仕事はアルバイト並み。これはお金の話だけではない。

 

 ちなみに、この手記はブログとして公開しているが、一番多く検索されている内容は軽トラクレーン架台なのだ。施主施工の事でも無ければ、自然素材建材でも無いし、伝統構法家屋の事でも無い。公開している理由は、それらの事で何か役立てばと思っての事なのにそちらは僅かで、派生的内容が多数。しかも、お父さんの自作クレーン架台を真似されて、知る由が無い所であっても事故を起こされると夢見が悪い、として製作方法等は意図して載せていない。なのに、それがこの手記での一番の関心事とは却って居心地悪いのだ。

 

 さて、支持金物においてもお父さんの素人溶接を信用していない。軽トラクレーン架台と同様で、そちらはボルトを副次的、もしやボルトが主で溶接が副での接合としている。支持金物でもビスを併用している。クレーンと違い、煙突総荷重は知れている事。万が一が起こっても薪ストーブに荷重が掛かるしチムニーや二階床がある事で、直ちに落下したりましてや倒れたりはして来ないはず。よって、ビス。

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 しかしだ。アルバイトの給料ぽっちで本職溶接製品が買えてしまう。本職塗装製品が買えてしまう。さらに、製品の方は煙突作業がし易いように諸々加工されている。お父さん製は煙突固定位置も判明している為に、他の部材取付用の穴も固定位置に一つだけ。よって、応用が利かない。いざ煙突設置時、この穴が合わないもんだから、現場調整加工を要す。さらに、煙突位置が予定より1cmズレるというお粗末さ。根気が無くなると兎にも角にも手を抜きがち。

 結果、煙突を下から見上げると、チムニートップ部材である円筒部に対して煙突が偏っている。この隙間の大きさ具合から、これが正しく設置されていても隙間はいずれにしても出来るように見える。そういう仕様なのかな。もしそうだとしても、これは間違いなく思う。自作品はアルバイト並み品質、製品の支持金物は高額だが割安だったと。

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