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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

屋根のお勉強

 そんなこんなで構想から三年、探検さんご来訪キッカケ発注の部材調達から一年。チムニー施工にようやく、ホントによーーぉやくの着工。たかだか一つの住宅設備だが、薪ストーブがブログのネタになる世の中。お父さんはまだ未使用者なので、そこら辺の熱い気持ちは想像でしか無くまだ分からない。だが、改修設計と同時に始まった構想の期間が長かったせいか、施主施工の月日の流れを感じる次第。

 

 なのだけど、施工の概要しか決められず。目前でようやく詳細を、なのだが一番頭を悩ませたのはチムニーと屋根の取り合い部。雨仕舞の肝心要の箇所。

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 施工法は二人の知っている通りの板金。「金」へんの鈑金ではなく、「木」のへんの板金。鈑金は例えば車修理とかにであって、例えば屋根の方は板金。これを知らない人は、ほぼ本職やそれに近い人でもいたりする。そんな事はどうでもいいけど。

 

 棄案は瓦の役物にて。役物とは、何て言ったらいいのかなぁ。屋根瓦の主となり頭に思い浮かべる普通の瓦は「平瓦」。これ以外の諸々は「役物」瓦。この言葉は、瓦以外の屋根の部材でもその他の工種でも結構使われる、という豆知識。

 壁や棟のような屋根に対して立ち上がっている箇所と平瓦との取り合い。仔細を説明すると瓦屋根施工法の説明になって大変なので省略するが、まぁ、何か色々しているだろ。そんな感じでチムニー取り合い部も仕舞っちゃおうと考えた。その方が格好いいと思うし。

 

 この案の棄却理由は、瓦とチムニー部材との規格寸法を合せる術が分からなかったから。

 瓦は規格寸法の建材。チムニーもその部材によって外形寸法が決っている。これが合わない。じゃぁ、使用する役物瓦をカットすれば良い。そう考えた一方で、「凍て」が起こりやすくならないかという一抹の不安が払拭出来ず。切断面が水を吸い易くなって、と。もしそうだとすると、北側屋根だけに凍て易そうだな、と。

 

 そして、そもそも論であるが、チムニー水上側の瓦による納め方が全く思い浮かばず。調べても見つけられず。お母さんは「水上」の意味が分からなかったので、念の為に補足しておくと水の流れの上側の事。

 瓦屋根は、大昔から煙突のような造作があった。その名称は失念したが、家内で発生する煙の排出口だ。ご近所の長老のお宅はまだあったかな。お父さんが調べた限り、棟に跨って造られているものばかり。そうなると、その排煙口造作物と瓦屋根との取り合いは水下とケラバのみ。「水下」はもう意味が分かると思うが、「ケラバ」は水流れから見て横の事だな。こう造ると雨水が留まらず流せられるので良い。

 一方、この家でも排煙口造作物が、既存キッチンの直上の天井と屋根裏にその跡がしっかりある。その場所は棟ではなく、当施工のチムニーと同じく屋根勾配の途中位置。ならば、と探してみたわけで。

 

 鼻から板金にしなかったのは、相手が瓦だから。形が歪な瓦。これに対しての金属板。いや、これが木板でも紙板であっとしても如何にも面倒そうな施工。瓦役物だと、そこら相容れない形状の所は荒土と漆喰で塞がれる。この事も瓦役物による施工をしたかった理由。

 

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