家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

チムニー施工着工

 そんな我が家の薪ストーブ施工事情。平成28年のシーズン開始頃には設置出来ているかも、と年初では思っていた。真夏でも無ければ真冬でもなく、秋の気候が良い頃に屋根上に昇って施工しよう、なんて。まぁ、見事に外れ。廻りのユーザーの方は10月に稼働させたとの強者も。この調子だとシーズン終わりと思われる翌年4月、下手すると5月になるかも。

 どうせまだ住めないので今シーズンに拘る必要は無い。だが、実際に稼働をさせておきたい事情がある。という事で施工に動く。平成28年は主に、荒土プール内の泥土消費目的の左官に始まり、キッチン天板や床板の漆施工目的の施工等を進めてきた。これからは新シリーズ、現場の真ん中に鎮座し続けて邪魔な薪ストーブの移動、そして試験稼働を目的とした施工開始。

 しかし、腰が重い。ただでさえ、精根尽きた状態真っ最中のお父さん。そこに新しい施工。この施工においては、精度や美しさは求めないという事で尻を叩く。

 

 まずは何と言っても「チムニー」造作。チムニーとはchimney。和訳すると煙突。では、煙突を作るのかと言えばそうではない。煙突は金属製円筒部材を指し、チムニーは煙突の屋外部の囲いを指す事にする。日本で薪ストーブの事を知っている人にはこの方が通用するかな。ちなみに、薪ストーブを知らない人は、薪ストーブの事を暖炉と言う程度の認識だったりする。チムニーよりも、サンタクロースが屋根から入る際の四角い煙突、と言う方が通じるようで。

 

 骨組み材料は、新規購入した荒材と製材した解体材。共に、反っていたり寸法は大体だったりとざっくり日曜大工レベル。それを一部相欠きしただけで、雨漏りしたら水が掛かりそうな所はステンビス、そうでない所は普通ビスにてイモ留め。材の反りとか特段気にせずに組んだ。製材しながらだけども1人工掛かったかどうか。

 いやぁ、楽だわ。細かい事を気にせずに、やっていく程すぐに形に成って行く造作。如何に今まで自分を超えてしまう施工ばかりをしていたのか、と改めて思った次第。

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