家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

先送り

 国家の問題の前にまずは自宅の問題。だけども棚作りは先送り。これがお父さんの現実。

 

 目先の問題は、塗布作業をどこでするか。

 という事で、候補の一つは接道に近いシャッターガレージ内。二人がこれを読む頃には無くなっている予定の建造物。ここなら4m材でも複雑な移動は要せず。何より、製材所からの材搬入と塗布後施工の為の材搬出の動線に無駄が無く、移動作業に最省力で臨める。ここで塗布作業と材置き場に何とか出来ないものか、とギリギリまで考えていた。

 しかし、結果は廃案。シャッターを閉めても埃は防げず、ガレージ内は高温になり過ぎる。梅雨期に床板が完成しても、施工に至るのはまだまだ先。その間、ずっとガレージ内に保管するのか。いや、駄目だ。あぁ、漆じゃなければなぁ。ま、漆じゃなければガレージ案そのものが不要だけども。

 

 致し方があるまい、で母屋二階案にて腹を括る。ここならばガレージよりはマシ、搬入出以外は。1枚10kg程、それを120枚強の量を二階に揚げる。あぁ、目眩がする。漆じゃなければ、という想いが払拭される気配が未だない。総量数百kgの泥土砂の荷揚げでは思わなかった面倒臭さ、これがいつまでも漂う。ただ、愚痴っていても進展しないので意を決する。やるしかない。

 

 床材納品は、製材所の都合により二回に分けられた。一回目は70枚強。

 門屋に置かれた材をお母さんが母屋まで運んで下屋に立てかける。ウィンチが使える長さではないのでお父さんはこれを手揚げ。そして、窓に一定枚数を積んでから屋内に搬入していく。時間は凡そ3時間強。延々とそれを繰り返す。特にお母さんはフラフラになっていた。

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 お父さんはお父さんで、材をどこかにぶつける度に萎えて行く。そして同時に古民家先輩の顔や諸々の事を思い浮かべてしまう。いやいやいやいや、彼は関係ない。お父さんが、何ならお父さんとお母さんが決めた事だ。彼は何ら悪く無い。でも、顔がチラつく。汗を大量に流しながらこんな自分の弱さと闘う有様。そんなこんなで一回目の荷揚げ完了。

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 後日の二回目、50枚程は凡そ二時間にて完了。この時に気付いたちょっとした変化があった。それは、しんどくても古民家先輩の顔が出なくなった事。一回目の荷揚げにて積まれた材を目の当たりにして、自分自身の意思にて行う施工だとようやく実感したか、腹を括ったからじゃないかと思う。要は、完全に自分の問題となったような気がする。

 

 それに、他人様の事を考えている場合ではない。本件でならば、塗布後の搬出がこれまたややこしそうな課題がある。

 搬入時のように窓に積み上げて出していく事は難しい。塗装面保護をしながらとなると、一枚一枚降ろしていく事になるか。事前準備派のお父さんは、本件については先送り事項が多い。荷下ろしの事も気が遠くなるのでこれまた先送りだ。

 

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