家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

選挙権年齢の上限制度熱望

 床板材発注後、床漆施工の工程問題が次の具体的懸案事項になる。

 

 この当時、お父さんの塗布計画は4m材のままで摺漆を行うものだった。床板の現寸施工を大前提としていたからだ。

 また、量を分割して塗布する選択肢は持たない。ペンキやオイルやワックス等と違い、塗布時期をずらすのはよろしくないと考えた。サンプル作りと座学にて、漆は硬化条件が変わると色目も変わると認識。自然の気候の影響下で硬化させる予定の為、塗布作業日毎に色が変わる事になるかもしれない。そう考えていたのでこれを一気に塗り上げて行く。その数、予備分含めて120枚強。

 

 その枚数を一面に広げ置く、又は立てかけ置いて硬化させる、というのが理想。しかし、そんな場所は屋内では無い。

 長尺で重量もある板。前述したが、端部のみに桟をかまして積み上げていけない。板中央部が垂れ下がって下段の板に接触し兼ねないのだ。まぁ、これを回避したいのなら高い桟にすれば良い、と思うだろうか。分かるのだけども、漆の硬化能力からして、垂れ下がった状態で漆が硬化した板はその形状を維持しないのだろうか。湾曲状態から平らに戻すと、漆が割れたりとか縮んだりとかして塗装面に影響しないのだろうか。あぁ、分からない。

 それ以前に、高い桟による積み上げ自体がそもそも無理だ。高くすればする程に占有面積当たりの置ける枚数は減るので、やはり広い置き場所を要する。また、塗り重ねを要するので、その度に積んだ板を下ろす事も要する。お父さんの身長を超えると途端に作業効率が落ちる。倒壊の危険性も出てくるし。

 

 どうせあれこれ要するのであれば、ここは施工の確実性を優先させる事にした。硬化置き用の棚、これを避けないで作る事を視野に入れる。この時点で、それを発展させて漆風呂にするという発想は無い。そこにまで至ると梅雨期等の工期のしがらみが緩和される。しかし、この時のお父さんはまだ左官施工中で、尚且つ目前に迫った喫緊課題であるキッチン天板加工の事で頭が一杯。

 さらに、床漆施工が古民家先輩の影響下で決定した事を、何だかんだ言ってもまだ消化出来ていない。自己決定したにも関わらず、やらされている感が残尿感のようにあったように思う。だからこそだろう、そういう作業にての手間暇は極力かけたくないという想いが根強い。

 

 この事に限らず雑念や邪念等があると正常な判断や健全な思考が出来ない、といい歳して分かっているつもりなのに。お父さんは好々爺ではなく、目先の自己利益しか考えないクソジジィ共の仲間入りしそうに思えて仕方が無い。

 平成28年時、そのようなクソジジィとクソババァは、尊敬されるべきお年寄りの比率を上回るという厚労省の調査結果が出ている、ような出ていないような。「悪貨は良貨を駆逐する」が如く、団塊世代が高齢者になった事でこれがより深刻化傾向があるという白書が総務省から出された、ような出されていないような。

 聡明なお年寄りには忍んでいただく事になるが、所得税非納税者で年金受給資格年齢に到達した国民は選挙権剥奪、という制度をせめて団塊世代団塊ジュニア世代が死ぬまでの時限立法で構わないから設けて欲しい。政治は生産年齢層に任せる方が国家や後世の為には健全だと思う次第。自分が高齢者に近づくにつれ、また周囲の高齢者を見るにつれ思う、老害は数多実在すると。それ故に、高齢化国家の民主制度は制限すべきだと。お父さんが理性ある内に解決出来んもんかねぇ。