家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

束の間の意気揚々

 キッチン天板材長尺側への締まり勾配加工は四か所行う予定。その内の最初に二ヶ所については、先述の通り。

 

 まずは、トリマテーブルの凹み補正。天板下につっかえ棒を固定して良しとする。至って簡単。

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 そして、残り二ヶ所の施工。非常にスムーズ。集塵体制の改良にて、山ほど木屑が発生していたホゾ穴掘りもやはりスムーズ。今までと比べてスムーズ過ぎて、蟻桟が弱いのではないかと心配になるぐらい。

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 まぁ、実際に弱い箇所があった事は、後戻りが出来ない工程時にという結構な後に発覚。今後のその他加工によりこれは問題にならない、という願望を込めてそのまま継続作業中。

  そういう事を知らないこの時のお父さんは、作業再開当初のように意気揚々。このままの勢いで、最初の二ヶ所と短尺側の二ヶ所のやり直しを考える。これら計四か所は、天板を曲げる程だったり、途中までしか入らなかったりする程のきつい状態で桟が入っている。

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 反り防止の為の締まり勾配加工は、木の動きを完全に殺さない事で板の割れ等の決定的不具合を起こさない為のもの、と理解している。これに代わって用いられる加工法や金具についても、やはり木の動きを前提に置かれたものばかり。

 これを無視して完全に止めてしまう無垢材木工もよくあるようだが、それはどうも素人日曜大工レベルの話っぽいな。それならば、集成材や合板を使ったらいいんじゃないか。費用的にも手間的にもだし、かえって見た目もバランスがあって違和感なさそうだし。

 

 桟が緩く入ってしまって板が反る不具合より、とんでもなくきつく入って割れ出す不具合の方が悪そう。不具合と言うよりも破損だな。日曜大工から背伸びしたお父さんの結果だ。よし、やってしまう。