家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

家屋伝承:世代間格差の緩衝材

 家屋を守るだけならば、住み続けると言う他人様に売却して使ってもらう事も良し。しかし、売却せずに保有し続けろとも言うのは、賃貸出し使用、自己使用いずれであっても、その所有世代には経済的な恩恵が得られるからだ。ここが重要であり、それに耐えうる家屋だと考える。

 

 この家の寿命は、少なくとも200年以上はまだあるだろうか。10万円の賃料ならば2億4千万円以上分。自己使用や賃貸出しに関わらず、こういう家に住む人は長く住むと思うので空室率は低いかもしれず考慮はしないでおこう。という事で、お父さんとお母さんの代による取得と改修費用、今後の固定資産税や改修修繕等の経費を除いても、少なくとも2億円弱分の恩恵があるかもしれない。

 これは降って湧いた一括相続金ではなく、土地家屋評価額の事もあり相続税が掛からない。もっと良い事は、相続人である子が自己使用なら尚更、賃貸収入という形で金銭を得ても馬鹿な事はしないと思うのだ。どうだろう。

 

 今回、具体的な数字を書いたのは分かり易くする為。100年、200年とは一つの国家が崩壊する程の年月。その先はどうなっているか分からない。

 お父さんの祖父母世代は、日本を崩壊させて多くの物を失わせたものの、そこから立ち上がり、下を導きながら働いて大きな物を築き上げた。お父さんの親世代は、自分達だけの手柄と勘違いしたのかそれらを貪り、無責任に後世の事を考えず未だ食い散らかし続けている。お父さん世代は、それらを片付けながらその親世代の面倒も見ている状態。

 この負担はお父さん世代だけでは賄いきれず、きょうこやりょうすけが大人になった頃にも残ってしまっているかもしれない。家屋伝承する事は、誰にでも出来る世代を超えた富の蓄積目的もある。それと同時に、世代を超えた負担をお父さんなりに憂いての一つの方策でもある。

 

 一応付記するが、何も二人のおじいちゃんやおばあちゃん達などの個人を憎んだり貶めたかったり軽蔑しているわけじゃないよ。経済的な世代別の塊で見たら、数に物を言わせたり間違った個人自由主義を謳う世代に辟易しているだけ。それに、お父さんは有権者になってかれこれ数十年。上の世代だけの責任だとは言えない年数が経ってしまった。

 

 ただ、世代であって個人についてではないと書くものの、後世の事は考えない旨の言を高らかに訴える高齢者は本当に一定数いるぞ。こういう人達は声が大きいせいか目に着いてしまい、子世代であるお父さんは引いてしまうよ。あんたらの親や先輩はそんな日本人ではどうも違うっぽいぞ。

 そう思っているお父さんも、歳をとるとそんなクソジジイに劣化するのだろうか。もしそうならば、65歳以上とかになると国政選挙権放棄を事前申請出来る制度とか出来て欲しいわ。