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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

難攻不落埋め木

施工:母屋土壁 設計・施工・伝統構法

 木埋め作業とは、何故こうもヤル気が起きないのだろう。そんなのはお父さんだけだと思っていた。しかし、大変だけど楽しんでやっている旨を事ある毎にブログに書かれている古民家先輩でさえ、同じ感想をお持ちとの事。やった人にしか分からないだろうなぁ。何ヶ月ぶりかに再開。やっておくか、では出来ない。やらざるを得ない、という段階に来ないとやらない。

 

 お父さんの埋め木基準。当初は全て埋めようかと考えていた。しかし、土壁と絡まない所はそのままにする事に方針転換。土壁施工に支障が無く、ただの見た目の問題だから主観判断になる。

 

 数百年単位の家屋によっては、この木埋め跡や埋め木をされてない材があったりする。昔々は柱一本が今よりも高価だったらしく、解体家屋等から貰って来た材を流用する事は普通に行われて来たとの事。当然、ホゾ穴が開いたままの材がほとんどだろう。綺麗な材だと売れただろうし。他家屋からの流用だけでなく、歴史が長いと自家屋の改修や修繕は勿論、倒壊の上で再建築という事で現しになったホゾ穴もあるだろう。

 これが埋められていても、埋められていなくとも、お父さんはその家屋の歴史を感じ、また味とも感じる。という建前による方針転換なので、手抜き施工と責める事勿れ。

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 木埋めをしたら、次は埋め木を柱に合わせて削る。鉋の大量導入のキッカケ作業。それ以来の久しぶりの作業。今回入れた埋め木と共に、当時に入れてそのままになっていた埋め木をようやく処理。母屋一階現工区内のこの作業を終わる事が出来る。

 

 しかし、忘れていた。難攻不落の箇所があった。掲載写真の束柱部の埋め木を見て分かるだろうか。鉋や鑿を使ったことが無ければ恐らく分からんだろう。

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 お父さんの埋め木削りの方法。追い入れ鑿という玄翁等で叩いて使う鑿にて、大まかにはみ出た材を叩き落とす。そして、同鑿で削って粗方の形を整える。それから鉋仕上げとする。

 埋め木の叩き落としまでは問題無い。その次、追い入れ鑿での削りがあまり出来ない。こういう場合に使うのは、お父さんが持っていない恐らく突き鑿という物だと思う。これは叩いて使う物ではなく、まさに手で削る為の鑿。追い入れよりも柄が細い。追い入れ鑿はこれより柄が太い。写真の束柱ぐらいの巾があると、柄が太い分だけ刃が立ってしまうのだ。中に行くほど平面に削れない。

 

 この程度の巾材は他にもあった。その時にどうするか、早々に鉋を使うのだ。しかし、ここは極小鉋以外が使えない。それは、直下の梁とのチリ部分に鉋が当たってしまう。鉋を上にしようが下にしようが当たってしまう。一応、横でやってみたが、とんでもなく切れる刃なら出来るのかもしれないが、お父さん鉋では綺麗に削るのではなく木繊維をバラバラに剥いでいくようになる。1cmも無いチリのせいで頓挫。

 

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