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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

セルフシンキングでセルフメイクしてセルフレベリング材施工

施工:薪ストーブ 道具・設備 建材:窯業材

 枠が出来た事で、石膏を流し込めるプールが出来た。ただ、今のままでは捨て板から石膏がじゃじゃ漏れ。石膏の水分を捨て板が吸ってしまうし。そこで、アスファルト防水紙を敷き込む。

 

 以前にも書いたが、下地となる捨て板と石膏との接着には必要性を感じていない。多少パカパカしても良い。これははっきり言うと妥協。

 接着剤に頼った所でどうせ数十年後には寿命が来てパカパカする。この箇所に接着剤を再敷設する事は、炉床を解体する事と同義語。そんな大変な事と比べれば、多少のパカパカは許容しよう。ハナからハードルを下げる事で、将来の不具合に目を瞑る姿勢を養っていこうとする。巷によくある賢者の知恵なのだ。

 

 だからと言って何もしない事は、巷によくある愚者の行い。接着なり緊結なりの方策が全く無いのはどうか。捨て板と石膏の間に防水紙。それぞれの部材同士が何ら接着していない。防水紙を留めたホッチキス針があるものの、これに緊結力は期待していない。考えよう。

 という事で剥離対策として行ったのはビス打ち。防水紙にチョーク墨を打ち、等間隔にビス頭を浮かして打ってみた。ここに石膏を流し込めば、ビス頭が引っ掛かりになって浮きにくいのではなかろうか。ビスが意外に錆び朽ちず、石膏が意外に割れなければ永遠に。

 

 このビス頭には、石膏面のレベル出しの役割も負わせる。

 本石膏材はセルフレベリング材。流体性が高くて流し込めば勝手に水平になってくれる、という優れもの。だが、本材の動画等を見ると、実際はどうもそこまでの優れものではなさそうに見受けられる。トロトロ感が結構あるのだ。セルフレベリング材はモルタルにもある。こちらの方が有名かもしれず、お父さんはモルタルの方が既知だった。しかし、こちらも実際に使用した事がなくどういうものか未知。

 なので、念の為に水糸を張るかと考えていたが、ビス頭案を思い付いたのでこれに水糸役も負わせたい。レーザーを用いて、お母さんとビス頭高さを一本一本測って調整。これを基準とする。

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 さらに、トンボも作っておく事にした。急遽の思い付きで急ごしらえ。そこらの材で作った為、柄は短い。ちなみに、この程度はパパッと造られる男にぐらいには、りょうすけはなって欲しい。水道のパッキンも変えられない頼りない男にはなってはいけない。きょうこには、礼儀知らずの馬鹿者は論外として、この程度の事は簡単に出来る男を伴侶に選んで欲しい。

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 さぁ、準備は整った。ゴミバケツに材と水を投入。こういう時の為に、施工終了後に使わないのに贅沢にも買っておいた攪拌機を投入。この手の物の手作業は間違いなくしんどい、と思っての大盤振る舞い。古民家先輩邸土壁作業に持って行って不評だったが汚名挽回、ようやくの大活躍。水糸代わりビス頭も、急ごしらえトンボも同じく活躍。

 防水紙貼から石膏流し込みまで0.7人工程度。石膏は使用量60kg、嵩は予定位置より凡そ1㎜弱低い。計算上だと石膏が10kg程余るはずが全投入。石膏がどこかから流れ落ちたわけではなく、基準となった周囲根太と炉床捨て板との差が設計上よりもあったと思われる。余っても困る材だし石膏厚が想定より大きくなったので良しとする。

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 それにしても、やはり石膏材はトロトロで「セルフ」レベリングと名乗って良いのかと疑問を抱く。普通の材であればどうだったか。鏝等も動員してそれはそれは大変だっただろうし、上手く行かなかった可能性が十分にあるだろう。きっとこういう物なのだろう。

 ただ、素人お父さんからすると「セルフ」は期待値が高過ぎたので、「ヘルプ」とか「ソフト」とか「イージー」ぐらいにされたらどうかと思う。