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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

寒い中でのヒートブリッジ対策作業

 何とかかんとか縦胴縁を取付。この次、壁と縦胴縁との隙間埋め。隙間埋め材には、中塗土配合をした泥土を使用。土壁に泥土。相性は間違い無しのはず。

 ただ、作業はそこそこ辛い。狭い隙間に泥土を詰めていく地味作業。それに加えて寒さがきつい。昼前でも気温は3℃、湿度57%。

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 体を動かさずに水作業。足先はかじかみ痺れる。初めて施工中に電気ストーブを稼働。後にも先にもこの時だけ、今の所。やはり耐寒力が人並みに下がってしまっている気がしてならない。

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 で、何故にこのような作業をしているかと言うと、外気を軽く循環させる通り道の気密を造る為。炉壁の両側床下から取り込んだ外気を、同中央部に集めて排気させる例のやつだ。

 縦胴縁と接する土壁は平らではない。これに合わせて縦胴縁を加工する等途方もない。という事で開き直ってパッキン調整で同材を取り付け。その為、隙間は空きまくり。それを埋める作業だ。外気動線のイメージは図の通り。前述通り、本当はもっと複雑にした方が外気が暖まって排気されそうだが断念、シンプルな動線。

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 さて、この外気導入には以前に諸々述べた理由の他にもう一つある。それはヒートブリッジ対策。日本語で熱橋。読んで字の如く、熱を橋渡す意味だ。本施工において意とするのは、ケイカル板を留めるビスがヒートブリッジ材となる、かもしれない事を危惧。

 

 ケイカル板の留め付け方法をどうするか。ヒートブリッジの事を考えると迷った。熱源から至近距離となる仕上げ材である漆喰、それを受けるケイカル板は熱に晒される。これらは不燃材だからまぁ良い。

 問題は、これらを支持するビスが金属という事。漆喰やケイカル板が受けた熱が、熱伝導率の高いビスに伝わる。このビスを支持するのは木。いくら不燃材を使い、木材との隙間も作っても、ビスが熱を橋渡ししてしまって良いのか。いやいや、細い金属のビスからの熱伝導などたかが知れている。疑問と希望的観測との合間で揺れていたのだ。

 

 しかし、外気導入案が出た事で揺れは停止。炉壁裏を冷たい外気が通る事により、ビスは放熱されると思われる。外気導入は、当家屋の低気密における燃費の悪さの対策と同時に、炉壁裏の熱溜まりを発生させない目的なのだ。

 

 ちなみに、炉壁裏の通風確保は一般的な施工のようであり、お父さんが特別賢い訳では無い。お父さんがよく目にしたのは、炉壁下部と上部の全体を空けている事例だ。その中で結構あったのが、上部の通気孔が上を向いているもの。

 お父さんはこれが嫌だった。物が落ちたら嫌。物が落ちないように小さくし過ぎると通気が悪くなるから嫌。小さくしても埃は落ちて、それが溜まるのも嫌。そこで、上部は完全に塞ぐ事を目論んだ。どうせなら、ちょっとした小物が置けるようにしておきたい。そんな細々した事も含めた全てを解決する設計案がこれとなったのだ。