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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

言うならば、「炉台の背骨」施工

 平成28年の施工開始。昨年末の束石施工続き、薪ストーブ炉台炉壁を支持する床組を造りたい。具体的には束と大引と根太の施工。さぁ、どう造る。どう造ろう。混乱。脳内だけで考えてもまとまらない。紙に書いても細かい所は詰められず。仕方あるまい、現寸取りしてからCAD作業に舞い戻り。

 

 がっつり1人工程度を費やして施工再開。

 まずは束から。この束は、周囲の大引に仕口で緊結されていた大引兼根太を支持する。これに緊結される既存大引も支持する。新たに入れる大引も支持したい。1本の束で3本の大引。

 こういうややこしい所を考えるのには、脳内だけででも鉛筆だけででもお父さんには難しい。そこで、立体的に考えようと3DCADを用いたのだけども、その大前提の採寸が間違っていた事に途中で気付く。束を刻んでいる途中、何かおかしいと図面と現況を吟味。

 すると、動かさない周囲の既存大引のレベルを根太と間違えて設計してしまっていた。詳細割愛、これにより新たな大引を根太一本分低く設置するような束となってしまった。

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 結構な時間を費やして刻んだ束。一からやり直したくないがどうしよう。

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 一度、新たな大引を仮設置してみる。そこで発見。根太レベルと間違えた大引も、新たな大引も太鼓材。設計通りに設置すると干渉し合ってしまうが、間違った束通りだとこれが回避される。結果オーライ、束を作り直さず。

 高さを間違えた既存大引と新たな大引に蟻ホゾを刻み、束を差し込み完了。

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 次、一時切断撤去していた大引兼根太を設置する。

 これも、釘ではなく構造的に周囲と繋げたい。レベルを間違えた周囲大引側とは蟻ホゾで繋がっていたので、再加工して引き続き蟻ホゾ。鋸で切断した側は名案思いつかず、雇い実の込栓留めとする。

 大引兼根太の外している側はこれで良しと出来る。しかし、外せない側は材を貫通する込栓が打てない。貫通しない込栓にしたとしても問題アリ。外している側と外せない側は段違いとなる。雇い実は構造的にカシを使用するが大きい上に完全良材が無い。込栓を打てる箇所も限られている。いやぁ、言葉で説明は難しいなぁ。でも、これらの意味がよく分からなくても構わんよ。実物を見る事があれば分かるはず。

 

 仕方が無い、地獄ホゾで雇い実が抜けないようにしてみる。「仕方が無い」というのは、地震による引っ張り力が大引兼根太に掛かった場合、これがちゃんと効くのか疑問があるからだ。元々は一本材。これに匹敵する耐力を得られそうには思えない。地獄ホゾという方法自体は得られるのかもしれないが、お父さんの加工精度では甚だ怪しい。しかし、他案が無いので「仕方が無い」。

 

 外せない側、外している側、雇い実、込栓、地獄ホゾ用クサビを粛々と加工。粛々と取付。

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 その際、地獄ホゾの雇い実の動き具合を確認。人力程度では抜けない。ただ、他との絡み等で上下には動くようになっている。何にしても、横方向の耐力低下は確実。他との材の絡みで、少々の地震で大引兼根太が落脱する事はないだろうから良しとした。

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