家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

人生初の施主施工

 探検さんとの作業は主に資材等の搬入。探検さんに肉体労働をしてもらっているからなぁ、と中断していた鉋再生作業を再開。これに数日費やす。そんなこんなで、久しぶりの施工を再開。ターゲットは薪ストーブ設置場所となる炉台と炉壁の造作準備作業。

 

 煙突部材発注を機に、設計変更した事への対応が必要となった。温存しようとしていた土壁の撤去。これを全撤去するのではなく、ストーブ影響範囲内のみの撤去を試みる。上方の壁だけでも残しその下端部に付鴨居風の部材を設置しようと。さすれば、吸震材として少しは効くかな、という算段。

 

 まずは土壁解体。勿論、建材として保管する為にここでも、荒土、そして大斑直し土と中塗り土とに分別解体を行う。今まではケレンで削るように上塗り土を落としていたが、今回はもしやと思って変えてみた。荒土と上塗り土の境を狙ってケレンで叩き落とす方法。たまたまここの土壁は適していたのか、この方法は正解。そこそこ綺麗に分別して剥がれ落ちる。

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 今までの方法だと、上塗り土を半分砂化させるので砂埃が結構舞う。それ以上に良いのは、上塗り土と下塗り土がある程度混ざってしまうが、それがかなり無くなった事。以前行った荒土漉しの際、砂がそこそこあった。元々の荒土含有砂もあろうが、大斑直しや中塗り土用の砂もそれなりに入っていたはず。ちなみに、キッチン新設壁等、この荒土を使った箇所のひび割れが思ったよりも少なかった。古土だったからというだけでなく、含有砂量が少し多いのかもしれない。

 

 お父さんがこの新方法で土壁剥がし解体をしていると、お母さんが食いついて来た。パカパカ剥がれる感じが何だか面白そうだと。いざやってみると、思ったよりはしんどかったようだ。ホワイトカラーの中年女性であるお母さんにとって、玄翁を何十回も振り上げるのは疲れるようだ。重たいとそうなるし、軽いと打撃回数が増えたり自力を要する。お父さんでさえ、玄翁が過剰と感じてお爺ちゃん金槌を多用する事が増えてきた。二十代の時には一度も無い感覚だ。

 

 だけども、きょうこは2kg以上あるハンマーを使い、上塗り土を取って破壊するだけの荒壁を壊していく。その後、さすがに大変そうで玄翁に変更するも、なかなか頼もしい。

 お父さんにお母さん、そしてお姉ちゃんが作業をしている、という事でりょうすけもどこからか登場。何故かオムツ姿で。やりたいアピールをするので玄翁を渡して教えると、それなりに振り回して荒壁を破壊していく。これまた頼もしい。これがりょうすけの人生初の施主施工となった。

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