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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

板剥がし一つとっても・・・

施工:母屋解体 建築士・施工者

 探検さんにお願いした作業は、結局ほとんど物の移動。ただ、それ以外に施工らしい作業として、一部の既存床捨て板の剥がし作業をお願いした。取って付けたような作業だが、細かな事は気にせずに独りでも出来るものとして、お願い作業候補として一応挙げていた。

 既存捨て板は、造作材として再利用を目論んでいる。捨て板は根太に釘打ちされている。釘を抜くためには、釘抜きを釘頭に引っ掛けなければならない。その際、釘頭周辺の木材は破壊される。なので、造作材としては用途や使用箇所は限定されるだろう。それでも構わないので、大いに剥がして頂きたい。

 

 とお願いしたのだが、探検さんはそれを上回る方法にて剥がし作業を行われる。根太と捨て板の間に、先端が平べったいバールを差し込んでテコの原理で剥がされるのだ。これだと、板は釘穴があるだけの比較的綺麗な状態で温存される。

 当然、お父さんも手持ちの50cm程度の普通のバールでやった事はある。しかし、それでは上手く行かなかった。板が割れるのだ。割れるぐらいなら、釘頭周りが破壊されている板の方が使える可能性がある。剥がし手間も釘抜きの方が早い。

 

 探検さんは、お父さんの持っていない道具をご持参。平べったい部分が大きく、全体が長いバール。価格はそこそこしたと思う。作業をしてもらっている側としては、ジッと見たり写真を撮ったりするのは失礼、と思ってチラ見だけ。なので詳細は不明ながら、特殊なバールとその他道具を操って、次々に綺麗に剥がしていかれる。

 二時間強だったかの程度で、キッチンとなる6畳間分の板を全て剥がされる。これを最後に探検さんは帰路に就かれた。

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 さて、この板剥がし。後日、お父さんも別の箇所で行う。探検さんがお持ちだったような道具は、お父さんにしては高額。平べったい所が大きいけど、全体は手持ち範囲の短い物を新たに購入する事にした。

 やってみると、やはりバリっと板が割れる事多し。おかしい。探検さんと同じ一階床捨て板。釘の錆具合や板の腐朽具合は変わらないはず。

 バール柄が長い方が力加減を調整しやすいだろう。短いと腕力だけで行うのには力不足。その為に金槌で柄を叩く。そうすると、一瞬で大きな力が加わって板が割れやすい。という事はあるかと思う。

 しかし、腕力だけで剥がせられる所が多いにも関わらず、バリっといってしまう。道具の差とは思えない。

 

 お父さんは、自分を器用な方がと思っている。だからこそ、伝統構法家屋の施主施工に踏み切った面がある。自信=自分を信じていたのだ。

 そんなお父さんでも、見た感じ簡単そうな職人仕事は簡単ではない、という事は承知している。代表的なものが左官仕事だ。しかし、まさか捨て板剥がしまでそうなのか、と少々驚いた。チラ見していた探検さん作業は難しくなさそうだった。やってみるとそうではない。

 もしかしたら自分が思っているより器用ではないのではないか。少し年上の探検さんにより、人生折り返しの年齢で初めてそう思わせられて複雑な気分。

 

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